MAIL MAGAZINE Vol.01
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このコーナーでは、ホームページやメールマガジンをご覧になった読者の方々からお寄せ頂いた疑問やご質問にお答えしています。

Q. M商会 営業部 K様
塩化ビニールのにおいについてなのですが、においをとる方法はないですか?
A. VEC
塩ビ樹脂自体は無臭ですが、添加剤の中には匂いのあるものが有ります。
したがって化学的に零というのは不可能ですが、一般的な消費者の嗅覚レベルにおいて、「感じない」とすることは可能です。以下をお求め先にご確認ください。

1.今の塩ビ製品の配合に消臭剤の練りこむを加える
2.今の配合を揮発性の低い可塑剤や匂いの低い安定剤に変える
3.今の製品の表面に半硬質化粧フィルムを貼る
4.表面を紫外線硬化型樹脂で皮膜する
5.塩ビ酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン塩ビなどの無可塑軟質ビでアウトサートする

なお、お問い合わせの当該製品はどのような塩ビ製品でしょうか。
それに求められる商品性(表面硬さ・強さ・表面性・コストなど)によって対策も異なります。
Re. M商会 営業部 K様
お返事ありがとうございました。
塩ビ樹脂を原料とした製品を開発中で
塩ビ製品とした時のにおいが強くて困っていました。
消費者の嗅覚レベルで「感じない」ようにすることができ
方法も教えていただき、本当に助かります。
さっそく試してみます。ありがとうございました。

Q. N・O氏
廃プラスチックの加熱溶融(230℃)プラントから発生するガスの分析を依頼されていますが,どのような分析項目を想定すればいいのでしょうか?
過去にこのような分析の実例があれば,教えてください。
以上 よろしくお願いします。
A. VEC/A・K
プラ処理協の返事は有りましたでしょうか。お急ぎのようですのでVECの公式見解ではないと お断りして、以下をお答えします。
(1)ガス冷却の方式・条件が判りませんが、PVC、PS、PE、PP、PSフォームを混合の状態で溶融しても再生利用できませんので、おおよそ分別の上、溶融されるのだと仮定します。
(2)PVCからは塩酸、フタル酸エステル類、安定剤の金属分がガスとして微量に脱離すると考えられます。
オレフィン系からはワックス分、パラフィン炭化水素が考えられます。PS系からはスチレンモノマー、アセトアルデヒド、酢酸でしょうか。ABSがあれば青酸も考えられ ます。
いずれも労働安全衛生法の定める規定値よりはるかに少ない極微量の発生 思われます。
(3)冷却後はタンクの中に、塩酸、エステル、金属分、ワックス、パラフィン、アル デヒドが液体もしくは固形として残るので、放出ガスとしてはスチレンモノマーの極微量かと思います。
「なお、HPの「塩ビと安全性」の中の「火災時の安全性」の燃焼ガスについての記述をご覧下さい。
https://www.vec.gr.jp/safe/index.html
(4)蛇足ながら食品残滓に起因するメタンなど、有機物からの分解ガスの方が心配です。
わたしは事務系ですので間違いがあったらお許しください。オレフィン等についてはプラ協の見解をお聞きください。
今回は「明石市容リプラの化工時の廃ガスの内容」ということになりますね?
その結果をご連絡いただければ幸甚です。
Q. N・O氏
早速の返事ありがとうございます。
廃プラスチックの種類は,家庭からの排出されるもので,塩化ビニル,ポリスチレン,ポリエチレン,ポリプロピレン,発泡スチロール等を裁断したものです。
これを230℃で加熱溶融し,コンパウンドにしているようです。この工程でガスを冷却し冷却後ガスは大気へ,水分はタンクに貯めて産廃処理とのことです。
測定は (1) ガス冷却前 (2) ガス冷却後 (3) タンク水 を依頼されております。
お忙しいところ 申し訳ありませんが,よろしくお願い致します。
A. VEC/A・K
プラスチック処理促進協会が(03−3437−2251)一番経験が多いと思われますが、一般的には、塩化水素、CO、シアンなどの低温で発生するガスとおもわれます。
依頼目的と廃プラの経歴・種類・用途はなんでしょうか。また溶融プラントとは一般的な射出成型機でしょうか。
温度からすればオレフィン樹脂、スチレン系と思われますが。
係りの旭に問い合わせ中ですので、その間プラ協にもお問い合わせください。
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