VEC TOPICS
2019年12月18日
PVC News No.108号を発行しました


 塩化ビニル環境対策協議会(JPEC)は、11月15日に機関誌「PVC News No.108号」を発行しました。今回の特集は「文化と塩ビ」がテーマ。東京大学の野口貴文教授に「世界文化遺産・軍艦島の建築物保存の取り組み」について話していただきました。それに関連して、鉄道においては塩ビ製品が安全性向上や軽量化に貢献していること、また太陽の塔から自動車まで幅広く塩ビフィルムが活躍している事例などを紹介しています。

 巻頭では、野口貴文教授に2017年に世界文化遺産に登録された軍艦島の建築物の保存に向けた取り組みについて話していただきました。1974年に閉山以降無人化しても当時の塩ビパイプが残っていて劣化していないそうです。建物の改修のために防水シートやドレンとして塩ビが期待されています。続いて、(公財)鉄道総合技術研究所では、1964年に開業した新幹線にも既に塩ビ床材が採用され、その後軽量化や安全性向上に塩ビ製品が貢献していること、次にスリーエムジャパン(株)では、塩ビマーキングフィルムが太陽の塔の黄金の顔から、看板、自動車、鉄道、建物の壁面など幅広い用途で活躍していることを紹介しています。
 リサイクルの現場から」のコーナーでは、長年廃電線のリサイクルを手掛けている高山金属商事(株)を取材し電線被覆材の分別・リサイクルの苦労などを伺いました。「インフォメーション」コーナーでは、事業譲渡を受けた2016年より塩ビレザーを使用した育児製品を手掛ける(株)水上の新製品の開発などの取り組み、白い塩ビ製ワーキングブーツメーカーとして有名で様々な塩ビ製品を手掛ける弘進ゴム(株)の技術的な歴史と新たな取り組みを紹介しています。「広報だより」のコーナーでは、塩化ビニル管・継手協会が出展した「下水道展’19横浜」において長寿命でリサイクルにも優れる塩ビ管をPRした様子、及び、VECが出展した 「2019年 子どもとためす環境まつり」でのワークショップの様子を紹介しています。


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