NO.200
発行年月日:2008/11/06

今週のメニュー

トピックス
◇メールマガジン発行200号にあたって
塩ビ工業・環境協会 総合対策会議議長 羽鳥正稔

随想
メルボルンオリンピックを知っていますか?
塩ビ工業・環境協会 高橋裕明

お知らせ
【NEW】日経住まいのリフォーム博2008出展、及び第6回「住まいと環境・エネルギーセミナー」開催のご案内

編集後記

トピックス
◇メールマガジン発行200号にあたって
塩ビ工業・環境協会 総合対策会議議長 羽鳥正稔

 本号でこの「塩ビと環境のメールマガジン EKMM VOL.3」が200号になりました。初代のVOL.1から通算すると300号近くになると聞いています。毎週6千人を超える読者の皆様のご期待に沿うべく地道な努力を続けた発行事務局を讃えたいと思いますし、それに増してこのメールマガジンに投稿して支えて頂いた各界の皆様に厚く御礼を申し上げますと共に、今後ともご支援をお願い申し上げるものです。

 世の中には様々なメールマガジンがあります。その中でもEKMMは色々な意味でユニークなものだと考えます。世の中には多くの業界団体がありますが、広く社会に向けてメールマガジンを発行している団体は多くはありません。中でも業界色100%でない内容のメールマガジンには中々お目にかかれないものです。

 メールマガジンはWEB社会での有力なコミュニケーション・ツールですが、このEKMMにはずっと流れる2つのユニークな側面が読み取れます。

 その一つは「虚を排し、実を求める」ことです。VECの外から投稿して頂いている記事、塩ビや塩ビ製品の環境への貢献を訴える記事のいずれもが、“本当はこうなのだ”ということを地に足を付けた論旨で訴え、読者をして根本に立ち返って考えてもらい、気付きを呼び起こすものとなっています。このことは、風評をもとに激しい塩ビバッシングを経験した塩ビ業界が発信するメールマガジンならではのことです。是非とも、マスメディアでは出来ない、地に足を付けた実に基づいた真摯な発信を続けて、EKMM文化とも言うものを創りあげていって欲しいものです。

 VECの活動に根ざすもう一つの側面が「硬軟を併せ持つコミュニケーション」です。硬い内容ばかりのメールマガジンは読まれません。EKMMは、コミュニケーションの入り口が先ずは親密な情報接触、つまり“ソフトなコミュニケーション”であることを大切にしていると分かります。実に面白く興味を呼び起こす記事がありますが、その中にも排虚求実がしっかりと据えられています。そうしたうえで、専門的なことがらを論理的にきっちり説明する“硬いコミュニケーション”を組み合わせています。こうしたゆとりと広がりのあるコミュニケーションが本当に良いコミュニケーションを作り上げるための要諦です。

 継続は力なり、面白くて為になるメールマガジンに益々磨きをかけて欲しいものです。(了)  

随想
メルボルンオリンピックを知っていますか?
塩ビ工業・環境協会 高橋裕明

  今年は北京オリンピックの年でしたが、「メルボルンオリンピックを知っている」、「いや、私はせいぜいローマオリンピックだね」という事務所の面々に送り出され、先週メルマガで紹介したメルボルンで開催されたAPVNの総会に参加してきました。今回は、その「見て歩き記」を報告したいと思います。

メルボルン近郊の眺め
  成田からメルボルンまでの道のりはシドニーで国内線への乗り継ぎとなりますが、シドニー空港は早朝のためか、地上係員不足で搭上手続きに手間がかかり、1便遅れての乗り継ぎとなってしまいました。機上から眺められる緑の空き地は、日本ではさぞかしゴルフ場といったところでしょうが、メルボルン近郊ではどうやら牧場のようです。あとでわかったことですが、オージービーフとなる牛ばかりでなくカンガルーも飼育されているようでした。

 9月末のメルボルンは、日本で言えば春先に相当するため、少し肌寒いイメージを持っていましたが、夕方は寒くなるものの、日中はわりと暖かく感じられました。それでも、現地の人に「今日の天気はどう?」と聞くと「メルボルンには1日に四季がある」と言っていました。確かに、日中は天気が良かったのに、夜になると肌寒くなり雨になったりしました。南半球独特の感じとして、「日当たりのいい北向きの家」というのがあります。この感覚を納得させるためには、ただただ、「南半球にいるんだ」と自分に言い聞かせるしかありませんでした。もしかして、縁起が悪いのも「北枕」ではなく「南枕」なのでしょうか???日本との時差は、僅か1時間しかありませんが、ローマオリンピックを記憶している私には夜行便となると、時差以上のきつさがありました。

 シドニーは商業の街、メルボルンは産業の街ということで、我々と関係のあるオーストラリア唯一の塩ビ製造会社の工場は、メルボルン郊外の南にあるということでした。今や日本の自動車は世界のいたるところで目にしますが、ここメルボルンでもたくさんの日本の車を目にしました。オーストラリアには自動車メーカーがないため、海外からの中古車の輸入が多いようです。郊外に向かう車窓からは、多くの中古車販売店が見られます。それも、売り手市場なのか、値段は一切表示されておらず、「ディーゼル」とか「オートマ」といった看板しか出ておりません。

 市内を車で通過する際、地元の人から「メルボルンで一番高い建物はあれです」に続いて、冒頭に出た「1956年に開催されたメルボルンオリンピックのスタジアム」が紹介されました。やはり、オリンピック開催は歴史に残る大きなイベントなのですね。現在このスタジアムはクリケット場として使われていますが、ここで、前日オージーフットボールの最終戦が開かれ、メルボルン市内は大変な盛り上がりだったとのことでした。オージーフットボールとはサッカーでもなく、ラグビーでもなくもちろん、アメリカンフットボールとも違ったルールのスポーツで、メルボルンで発達したとのことです。もうひとつ、メルボルン名物にトラムがあり、路面電車が市内をいろいろな方向に走っています。そして、市内をぐるぐる回りながら、2時間ほど掛けてディナーが楽しめる「トラムレストラン」が毎日走っています。列車の食堂車を想像してもらえればよいのですが、片側4人がけ、片側2人がけの席があり、せいぜい1車両に20人も座ればいっぱいです。どこで調理するのか確認はできませんでしたが、暖かい料理からデザートまでタイムリーに運ばれてくるのです。ここで、カンガルーの肉を賞味することができました。ちょっと臭いと聞いていたのですが、コショウが良く効いており匂いは気になりませんでした。これも貴重な経験でした。

機上から見たバタフライアイランド
  いろいろあるメルボルンですが、日本への帰りはスケジュール的に大変辛い思いをしました。帰国前日は、会議のあとにトラムディナーがあり、ホテルに戻ったのが夜の12時近くになってしまいました。そして、翌日の飛行機は6時発。4時にはホテルを出なければならず、寝る暇もないくらいあわただしい帰路でした。ただ、いいこともありました。シドニーから日中に飛行機で飛ぶということは、グレートバリアリーフの上を飛ぶわけです。晴れていればすばらしい眺めが期待できるのです。そして、その日は、運よく晴れており、1万1千メートル上空からグレートバリアリーフとパプアニューギニア諸島の近くの「バタフライアイランド」を鳥になった気分で眺めることができたのです。円高の今がチャンスです。興味のある方は、これから初夏を迎える南半球のオーストラリアに出かけてみてはいかがでしょうか?(了)

お知らせ

【NEW】日経住まいのリフォーム博2008出展、及び第6回「住まいと環境・エネルギーセミナー」開催のご案内

 「日経住まいのリフォーム博2008」が下記の要領で開催されます。塩ビ工業・環境協会、樹脂サッシ普及促進委員会、樹脂サイディング普及促進委員会は、環境省、日本経済新聞社とも協力して、同博のゲートとなるウエルカム・スクエアにおいて展示を行ないます。
 樹脂サッシに加え、環境性能に優れた種々の塩ビ製品も展示されます。

・日 時  2008年11月20日(木)〜23日(日)
10:00〜17:00(最終日のみ16:00まで)
・場 所  東京ビッグサイト(東5・6ホール)
・主 催  日本経済新聞社
・入場料  無料
・日経住まいのリフォーム博2008のホームページをご覧下さい。
 http://sumai.nikkei.co.jp/reform/reformhaku/
 「ウエルカム・スクエア」
 http://sumai.nikkei.co.jp/reform/reformhaku/event/kaijyomap.html#06


 この会場内にて、第6回「住まいと環境・エネルギーセミナー」を開催します。
 環境省総合環境政策局長小林光氏、東京大学大学院教授坂本雄三氏、歌手・女優の早見優さん、モデル・タレント・エッセイストのはなさんが参加されます。

・日 時  2008年11月22日(土)
第1部 11:40〜12:40
第2部 13:10〜14:10
・会 場  「日経住まいのリフォーム博」会場ステージ
・参加費 無料
・主 催  (財)地球人間環境フォーラム
塩ビ工業・環境協会
・セミナー内容  
第1部 「地球温暖化防止と窓のリフォームとの関係」
第2部 「家庭でできるエコリフォーム STOP!温暖化」

詳細はこちらをご覧下さい。
http://sumai.nikkei.co.jp/reform/reformhaku/event/event.html


 また、「温度差の少ない家で医療費が変わる?」というタイトルで、近畿大学准教授の岩前篤氏の講演もあります。断熱改修の決め手は窓。健康への効果についてのお話を聞くことができます。

・日 時  2008年11月22日(土)
11:40〜12:40
・会 場  「日経住まいのリフォーム博」会場ステージ
・参加費 無料
・主 催  安全な住環境に関する研究会

編集後記
 トピックスでもご紹介したとおり、弊協会のメルマガ(VOL.3)が今週号でなんと200号という記念すべき節目をむかえました。これもひとえに読者の皆様のご支援の賜物と編集者一同心より感謝いたしております。第1号が発行されたのが、今から4年前、以来、諸先輩方、有識者の皆様のご協力を仰ぎながら、弊協会の情報発信センターとしての役割を果たして参りました。この場をお借りして改めて感謝の意を表させていただきます。
 この200号に至るまでの記事を振り返りますと、塩ビを取り巻く環境の変化の大きさに驚かされると同時に塩ビの復権道半ばであることを改めて思い知らされるところです。塩ビがこれからも“環境素材”として新しい社会の構築に貢献することは言うまでもありません。編集者一丸となってタイムリーな情報発信に努めて参りますので、変わらぬご支援ご協力をお願い申し上げます。(樹)

VEC関連URL
●家族で学べるページ https://www.vec.gr.jp/kids_new/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

■メールマガジン登録解除
メールマガジンの送信希望登録・解除は下記URLよりお願いします。
https://www.vec.gr.jp/mag.html
■プライバシーポリシー
当協会の個人情報保護に関する考え方については、
下記のページをご覧ください。
https://www.vec.gr.jp/privacy/index.html

◆編集責任者 事務局長  東 幸次

■東京都中央区新川1-4-1
■TEL 03-3297-5601 ■FAX 03-3297-5783
■URL https://www.vec.gr.jp/  ■E-MAIL info@vec.gr.jp