◇第2回国際シンポジウムを終えて |
塩ビ食品衛生協議会 常務理事 石動正和
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12月7日、野村コンファレンスプラザで開催した塩ビ食品衛生協議会第2回国際シンポジウムには、中国・韓国・タイ・インド・日本より80名の方に参加、協力頂き、たいへん有意義な催しになったと思います。
協議会は、この間、内外の行政機関や化学業界団体と関係を密にしてきましたが、今回のシンポジウムは、こうした関係強化の成果となりました。日頃よりご指導頂く厚生労働省基準審査課(国枝課長)、経済産業省化学課(山根課長)をはじめ、日本ビニル工業会、可塑剤工業会、塩ビ工業・環境協会、ポリオレフィン等衛生協議会、塩化ビニリデン衛生協議会をはじめとする関連団体、また国立医薬品食品衛生研究所(河村室長)より頂いたご好意の賜物と考えています。
シンポジウムでは、会長、厚労省、経産省からのあいさつに始まり、7つの招待講演が行われました。厚労省からは、日本における安全管理の枠組みを中心に報告されました。中国衛生部からは、前半中国の法規制の全体像が説明され、後半国家標準GB9685(食品器具・容器包装材用ポジティブリスト)の改正状況が報告されました。韓国からは、法規制の枠組み紹介の後、先頃策定されたPVC用ポジティブリストの概要が紹介されました。タイTFDAからは法体系と規格基準が具体的に紹介され、またタイ科技庁からは規格基準に対する評価方法とその実績が報告されました。インドについては、講演者の都合が悪く不参加となりましたので、主催側よりプレゼンテーション資料を代読しました。インドの法規制については比較的知られていないこともあり、代読によってもそれなりに意義があったと思います。最後に協議会から、欧米の規制動向の概要を紹介したあと、協議会がこの間進めてきた海外とのコミュニケーションの実績を紹介しました。参加者はいずれも熱心にメモを取り、事後のパーティではあちこちで情報交換の輪が出来ていました。
また本シンポジウムに連動し開催した中国衛生部とのサテライト・ミーティングでは、現在中国で進められている国家標準GB9685の改正状況について質疑応答を行いました。この中で、より具体的な情報が入手できたと思います。協議会は、今後とも海外とのネットワークを広げ、有意義な情報をよりスピーディに入手していきたいと考えていますので、変わらぬご指導、ご支援をお願い致します。(了)
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