NO.146
発行年月日:2007/09/27

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トピックス
◇塩ビリサイクル支援制度を創設
 −リサイクルビジョンの実現に向けて−

随想

買えなかったオニギリ・・・でも、「もったいなかったなあ!」

原田 浩(H2)

お知らせ
【NEW】省エネ住まい EXPO2007 出展案内
【NEW】NEDOの補助金事業の三次公募が開始されました。
PVC Newsが9/18に発行されました。

編集後記

トピックス
◇塩ビリサイクル支援制度を創設
 −リサイクルビジョンの実現に向けて−

 2007年5月末に発表した「リサイクルビジョン−私たちはこう考えます−」の中で塩ビ産業界は、塩ビのリサイクルシステムの拡充と技術開発のために今後5年間で20億円の資金を投入する用意があることを表明しました。(6月7日メールマガジンNo.131参照)塩ビ工業・環境協会(VEC)ではこれを具体的に実行してゆくための検討を重ねた結果、このほど「塩ビリサイクル支援制度」を創設し、9月19日にプレスリリースしました。この支援制度の概要についてご紹介します。

 塩ビのリサイクルは、パイプや農業用ビニルフィルムに代表されるマテリアルリサイクル、高炉原料化に代表されるフィードストック(ケミカル)リサイクル、更に塩ビを含む廃棄物のサーマルリサイクルと、その製品組成、排出形態に応じた様々なリサイクルが既に実施されています。「リサイクルビジョン」では、塩ビのこれら様々なリサイクルが進んでいること、そしてこれを更に加速するインフラを整備し、リサイクルを一層進展させるため、塩ビ業界としてこれから取組む諸施策を述べています。そのなかの大きな柱が塩ビリサイクルシステムの拡充とリサイクル技術開発のための資金支援です。
 今回発表した支援制度は、この資金支援を実施してゆく際の基本的な考え方やルールを明文化したものです。塩ビリサイクルに関する技術開発や分別、収集などのリサイクルシステムを構築する分野で、先進的な取組みをされている各業界の企業、団体の実効性の高いテーマを助成することで、リサイクルに係わる課題の解決や仕組み作りを推進し、塩ビリサイクルの進展を図ることが目的です。

 支援の対象は、次の3つの項目に該当するものです。1つ目はリサイクルに関わる再資源化技術、焼却・熱回収技術、再生品の用途開発などのうち、実用化の可能性の高いものが挙げられます。これにより例えば複合製品などこれまで再資源化困難な塩ビ製品の再資源化に新たな道が拓かれることを願っています。2つ目に塩ビリサイクルに関わるシステムの開発、即ち実用化を目指した分別、収集、物流の仕組みなど、排出からリサイクルに至る過程のシステムの開発・整備がこれに当たります。塩ビ廃建材の多くは少量分散した形で発生、排出されることが多く、これを効率的に収集するシステムの構築は、建材分野が主要な用途である塩ビにとって、リサイクルの大きなテーマであります。3つ目はこれらに関連したパイロットプラントの設置、或いは商業運転設備で実施される実証試験が挙げられ、これらも支援対象になります。
 提案された案件は、塩ビ業界の関係者だけでなく、リサイクルの技術、事業に精通した外部の有識者の意見を織込んだ評価を経て、支援が決定されることになります。

 塩ビは、様々な性能を発揮できる樹脂であり、それ故に広範な用途に使われている素材です。その製品組成、排出形態は多様で、それぞれに適合した様々なリサイクル手法、仕組みは近年進展を見せていますが、まだまだ不十分です。本制度が塩ビのリサイクルを更に進展させ、リサイクルの観点からも塩ビが安心して使える素材であることを理解していただける大きな力となることを願っています。(了)

以下のアドレスからご覧頂けます。
6月7日メールマガジンNo.131
https://www.vec.gr.jp/mag/131/index.html#topics

リサイクルビジョン
https://www.vec.gr.jp/topics/new74.htm


随想
買えなかったオニギリ・・・でも、「もったいなかったなあ!」
原田 浩(H2)

こんな高い山には行かない
 リタイヤして、暇になったのを好いことに、最近、山登りを始めました。
 いや、「山登り」というと語弊がありますね。そんなに高い山、難しい山へ、エッチラオッチラ勢い込んで登るのではありません。近所の、例えば高尾山なぞをはじめとして、ちっちゃな山へ日帰りで登るんです。それも勿論自分の足でも登るけど、バスや車やケーブルカーなどを使ってなるべく高い所まで行って、そこからチョコチョコ歩く。つまり山登りならぬ「山歩き」と称するものです。

 日帰りですから、朝早く家を出て始発電車で仲間との集合場所まで行き、そこから適当な交通機関でふもとまでいって登りはじめるのです。
 当然お弁当が必要なので、ふだんは家人が早起きしてオニギリを3つ4つ握ってくれるのをリュックに詰めて持っていくのですが、家人の都合がつかなかったりの時には近所のコンビニで昼飯を調達していきます。

 先日もそんな時で、早朝5時頃、最寄り駅に行く途中のコンビニでオニギリを買うことにしました。いつもこんな時には梅干、しゃけ、コンブ、めんたいこ、たかな、それにおこわ等の中から一種1こずつ、4つぐらい買うのですが、その日に限って商品が殆どありませんでした。
 日頃は「コンビニが24時間営業するのは資源の無駄遣いじゃ。せめて名前のとおり朝7時から夜11時ぐらいまでにせえ」というのが持論のH2ですが、この時は困りました。
 やむを得ず、残り物(?)の梅干とおこわとを2つずつ取り出してレジへ行ったら、レジのおばちゃんがレジスターに入力した後、ややあわて顔で「あ、これは時間切れですね。すみません」といって、2このおこわを取り上げ、返してくれません。
 なんじゃ?と思って聞いたら、「このおこわは賞味期限切れです。今日の0時で切れました。撤去するのを忘れてて申し訳ありません」とのこと。
 ふーん、そんなものか、と思ったものの、おこわ2こ取り上げられちゃったら、もう買うものがない。お昼に食うものがないではないか。困ったけれどしょうがない。梅干のオニギリ2つだけ持って電車に乗り、バスに乗り、ふもとへ着いて山登り、…いや「山歩き」。

 さて、そこで問題。この場合のおこわの賞味期限って、なんだかどこだかおかしくないですか?
 食品の安全を守るため、賞味期間を設定する。その期間を過ぎたものを消費者に提供してはならない。誠に結構、そのとおり。なのですが、一方、話に聞くとわが日本では莫大な量の食料品を、この賞味期間を守るためもあって廃棄処分にしているそうな。その同じ瞬間に、飢餓で栄養失調で、世界の多くの人達が死んでるというのにねぇ。
 関連して思い出すのは、例の狂牛病騒ぎで日本が長期間、米国産牛肉の全数検査を続けている、という話。これも聞いた話によると、この狂牛病が原因で日本人が死亡する確率は、多く見積もっても100年に一人程度だというのに、です。
 よく言われる「日本人の安全神話」という言葉を実感として感じ、考えさせられました。

 ところで「ハラ減らなかったか」って? いや、ご心配ありがとうございます。いざという時にはリュックに隠し持ったるクラッカーとバナナで飢えを凌ごうと悲壮な(?)覚悟をしたH2でしたが、バスが休憩したサービスエリアで新鮮なオニギリを買い込むことができ、ダイジョブでした。
 それにしてもあの期限切れのおこわオニギリ、半額で売ってくれたら喜んで買ったのに、なあ。(了)

お知らせ

【NEW】省エネ住まい EXPO2007 出展案内

 樹脂サッシ普及促進委員会では、「省エネ住まいEXPO2007」に出展し、塩ビサッシ、塩ビサイディングのご紹介を致します。

・日 時: 2007年10月5日(金)、6日(土) 10:00〜17:00
  ・場 所: 長野市ビッグハット
・主 催: 省エネ住まいEXPO2007実行委員会
・参加費: 無料

【NEW】NEDOの補助金事業の三次公募が開始されました。

 今年3月、7月に続き、「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入推進事業」(住宅に係るもの)の三次公募が開始されました。
NEDO技術開発機構が指定する当該システムを住宅に導入する場合に、その費用の1/3が補助されます。

 様々な補助要件がありますが、樹脂サッシ普及促進委員会がお勧めする要件は『断熱リフォーム』です。
 既設住宅のリフォームで『塩ビサッシ+複層ガラス』の内窓を採用する事により、上記の費用補助の対象となるものです。
(「エコキュート」との組み合わせも可能です。)

 公募期間:2007年9月19日〜10月18日(17:30必着)

 詳細は、NEDO:独立行政法人新エネルギー・産業技術開発機構のホームページをご覧ください。
http://www.nedo.go.jp/informations/koubo/190913_3/190913_3.html
(今回、公募説明会は実施されません。)

PVC Newsが9/18に発行されました。

 PVC News 62号(塩化ビニル環境対策協議会)が発行されました。
目次をご紹介致します。

◇トップニュース1
塩ビ業界、「リサイクルビジョン」を発表
◇トップニュース2
  進む、タイルカーペットのエコ対策
◇視点・有識者に聞く
科学ジャーナリズムのニューウェーブ
毎日新聞科学環境部記者 元村有希子氏
◇リサイクルの現場から
使用済み塩ビ管・継手のリサイクル事業、着実に進化
◇インフォメーション
「建築系混合廃棄物の組成及び原単位調査結果」から

以上、5月に発表した「リサイクルビジョン」を中心に、塩ビ関連情報をご紹介しています。

「リサイクルビジョン」はこちらからご覧頂けます。
https://www.vec.gr.jp/topics/new74.htm

62号の記事内容は、こちらからご覧頂けます。
http://www.pvc.or.jp/index/i_saisin.html

・PVC Newsバックナンバーは、 塩化ビニル環境対策協議会のHPよりご覧頂けます。
http://www.pvc.or.jp/

編集後記
 以前、このメールマガジンで、街角で見つけた興味深いものを写真で紹介する「まちかど妙報室」という連載がありました。今回は私も真似をして、気になる風景を撮って来ました。いかがですか。ただのシャッターみたいですが、良く見ると笑っているように見えませんか?
 長い連休明けの出勤のブルーな朝、ふと目が合った時から、私にはもう“誰かさんの笑顔”としか思えなくなってしまいました。それ以来、見るたびに「今日もご機嫌ですね。」と心和ませてもらっているのです。楽しみにしていたダブル3連休も終わってしまい、ますます頼りにしてしまいそうです。(漠)

VEC関連URL
●家族で学べるページ https://www.vec.gr.jp/kids_new/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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