えん蔵&美々 |
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翁(おきな)さん、こんにちは。 |
翁 |
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おお、えん蔵くんに美々ちゃん、お揃いで。よくきてくれたのぅ。随分久しぶりじゃなぁ。 |
美々 |
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はい、ご無沙汰しています。翁さんもお元気そうで、何よりです。 |
翁 |
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いやあ、隠居したから暇になるかと思ったら、何やかやとヤボ用が多くて、これでも結構忙しいのじゃ。ところでなにか用かね? |
えん蔵 |
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えーと、特に用はないんだけど、いつもみたいになにか面白い話はないかなって。 |
美々 |
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翁さん、隠居したから暇に任せてせっせと面白い話を集めてるだろうと思って・・・。 |
翁 |
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それがの、今言ったとおり、結構忙しくて、そんな暇はないのじゃ。・・・と言いたいところじゃが、そういえば不思議なことがあってな。 |
えん蔵 |
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どんなお話ですか?聞かせて、聞かせて。 |
翁 |
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じつはこの春、旅行先で若い女の子と知り合いになっての。 |
えん蔵 |
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ええーっ!まじで?ホント? |
翁 |
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それで、それ以来時々、わしのパソコンにメールしてくれるようになったのじゃ。 |
えん蔵 |
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(小さな声で)まあ、世の中には物好きな人も居るからね。 |
翁 |
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なんじゃと?なんと言った?よく聞こえなかったぞ。 |
えん蔵 |
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何でもありません。それでどんなメールをくれるんですか? |
翁 |
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それが、最近、例えばこんなメールが届いたのじゃ。 |