NO.075
発行年月日:2006/04/13

今週のメニュー

トピックス
◇環境に優しい子供たちを育てよう  
VEC、今年も東京都のキッズISOプログラムに協力

随想 
「こんな本読んだ?」:『平積み』読書                
信越化学工業(株) 宮島正紀
お知らせ
編集後記

トピックス
◇環境に優しい子供たちを育てよう 

VEC、今年も東京都のキッズISOプログラムに協力

 Kids’ISO 14000というのは、NPO法人国際芸術技術協力機構(アーテック)が、日本のみならず世界に対して展開している子供向けの環境マネジメントプログラムです。国内では環境省や文科省、ユネスコ国際委員会の後援を受け、国際的には国連大学や国連環境計画の後援を受けています。

 東京都はこのプログラムの趣旨に賛成して昨年から、環境教育および家庭における温暖化対策の一環として、このプログラムのうちの「入門編」を都内の小学校に普及させる取組を始めています。「入門編」は、日常生活のなかで子供たちに環境マネジメントはどのようなものかを体験してもらうためのワークブックになっています。子供一人一人がリーダーになって、父母など家族の協力を得ながら、家庭での電気やガスや水道の消費量とごみの量をチェックし、それぞれの削減策を考えて実行し、その成果を確認してその後もそれを継続する、というものです。
 
 東京都は昨年、都内110の小学校にこのワークブックを送り、5、6年生約8千人にプログラムを経験してもらったそうです。取り組んだ小学生たちにはなかなか好評だったようで、「これをやったら電気の使用量が半分になりました」とか、「世界の人々がこの実験をしたら必ず地球環境は良くなると思います」などといった感想が寄せられたそうです。

 さて実は、私たちVECは昨年から、この東京都の企画に賛同し、志を同じくする23社とともに微力ながら協力させていただいています。私たちの協力金で若干数のワークブックを印刷し、配布してもらいました。私たち協会のロゴマークのついたワークブックが、杉並、豊島、板橋、葛飾、調布などの小学校に配られて、環境学習に役立ったのです。

 東京都では今年18年度も引き続きこのプログラムを推進する意向です。今年は昨年同様、小学校5、6年生を対象として、都内150校、生徒数にして1万人を目標に「入門編」を配布し、環境マネジメントを体験してもらう計画です。
 私たちVECも、昨年に続いてこのプログラムに協力することを考えています。

 このような経験をした子供たちは、「節約」とか「もったいない」とかの概念を実感を持って理解し、そのプログラムに沿って実践を続けることで資源の浪費の防止、地球環境の維持、循環型社会の構築などが重要であることが理解できるようになるでしょう。
 環境に優しい子供たちを育てることが、回りまわって人類の幸せに貢献することになります。私たちの微力がその一部にでもお役に立てば、大変幸せであると考えるものです。

随想

「こんな本読んだ?」:『平積み』読書

信越化学工業(株) 宮島正紀

 「こんな本読んだ?」と聞いて周りがまだ読んでいないと、その日一日分の優越感が味わえます。書店の店先にある平積み本は、最新刊本。この中から「お奨め本」を見つけましょう。最近の新刊本は中国関連本が増えていますが、情報のブラックホールだけあって、読み始めると「病膏盲に入る」にご注意。
 紹介本のほかに、『中国の血』(文芸春秋刊、アスキ著)、『中国がひた隠す毛沢東の真実』(草思社刊、北海閑人著)など多数。

『マオ—誰も知らなかった毛沢東 上・下』(講談社刊、ユン チアン、J.ハリディ共著)お奨め度:★★★★★
 多くの資料を読み込み、更にこの時代を生きた生存者にインタビューして纏め上げた毛沢東主席伝記。
 スターリンに歯向かった者は夜間にKGBのお迎えがあり密かに殺されますが、毛沢東の恨みを買ったものは白昼公衆の面前で恥辱を受け殺されます。毛沢東の独創は、他人を密告しなければ次は自分がやられると不安に思い、親子、兄弟、友人が互いに不信感と猜疑心をもってしか生きられないという(歴史上前例の無い)独裁体制を作ったこと。更にこのシステムは毛沢東の個人的資質(残虐性)に基づくものと著者は述べています。この毛沢東体制の下で、自己の野望のために人民の命など如何に軽いことか!
 救いは、毛沢東に迫害されながらも信念を貫いた劉少奇夫妻。失望は毛沢東に石ころのように扱われながら犬のように仕えた周恩来。

『米中石油戦争がはじまった:アメリカを知らない中国は敗れる』 (PHP研究所刊、日高義樹著)お奨め度:★★★★
 米中の石油を巡る軋轢と、資金還流を通じた相互依存関係を著者は説明しています。中国は専制非民主主義国家(例えば ベネズエラ、イランなどの米国が嫌う国)と手を結んで石油を確保することで米国の石油戦略に挑戦しています。その一方、中国は輸出で得た多額の余剰ドルを米国に還流させ、この資金は米国の不動産に投資されることで不動産景気を生み、米国の安定的経済成長を支えているという内容です。
 ただ、著者は中国の現在の経済成長が10〜20年は継続することを前提に論旨を進めていますが、過大すぎる設備投資と無軌道的な輸出の増大に支えられた中国のGDPの伸びは必ず修正を強いられるのではないかと思うのは小生だけでしょうか?

『ウルトラ・ダラー』(新潮社刊、手島龍一著)お奨め度:★★★★★
 著者はNHKの元ワシントン支局長。日本から拉致した印刷工、米国から盗んだ通貨印刷用紙、ヨーロッパから入手した精密印刷機を用い、北朝鮮が精巧な偽札を作る。その偽札でウクライナからミサイルを購入する。その背後には中国の影、という諜報アクション小説。
 著者の経歴で知り得た確度の高い情報を織り込んだ小説ですので、どこまでが事実で、どこからがフィクションかなと考えながら読むのもよいでしょう。自信を持ってお奨めできる絶対の一冊。ただ、最後の結末が少々難ありか?

お知らせ
【NEW】 「アースデイ丸の内2006」の展示ご案内

 「アースデイ」とは、国内最大の市民ボランティアによる環境フェアです。塩ビ工業環境協会では、このイベント用にデザインした“リサイクル塩ビ製ベンチ”を展示致します。
 イベント終了後は同ベンチを、新大手町ビル中庭に1ヵ月間設置し、周辺の会社員の方等にお使い頂きます。  

・日 時 2006年4月17日(月)〜4月23日(日)
・場 所 東京サンケイビル公開空地(サンケイ会館前広場)
・企 画 アースデイ丸の内2006実行委員会

アースデイ公式サイトはこちらからご覧頂けます。
http://www.earthday-tokyo.org/


【NEW】 「快適窓学(データ編)」第4編が、3/20に発刊されました。

 樹脂サッシ普及促進委員会より、「快適窓学(データ編)」第4編(窓の高性能化と快適な暮らしの条件)が発刊されました。

 窓の側に近づくと背筋がヒヤッ・・・そんな経験ありませんか?高い断熱性能により、原因となる冷輻射を抑えることが出来る、樹脂サッシ+高性能複層ガラスを、実例と豊富なデータで分かりやすくご紹介しています。

ご希望の方は、樹脂サッシ普及促進委員会のホームページの資料請求ページよりお申し込み下さい。(お1人様1部とさせて頂きます。)
ご意見・ご感想欄に『「快適窓学(データ編)」第4編希望』と明記下さい。

ホームページはこちらからご覧頂けます。
http://www.jmado.jp/

勝ち組み工務店育成セミナー In宮崎のご案内

 樹脂サイディング普及促進委員会では、下記のセミナーに参加し、樹脂サイディングの紹介を行うとともに、樹脂サイディングを使用した住宅の見学会も行う予定です。
    
・日 時 2006年4月21日(金)
13:00〜17:30 (受付開始 12:30)
・場 所 宮崎市民プラザ 4階大会議室(宮崎市役所隣り)
宮埼市橘通西1−1−2
・主 催 住まいづくり研究会
・後 援 (社)宮崎県建築士会【CPD制度認定講習】
・参加費 無料
・参加申込み締切り :  4月15日(土)
(定員100名になり次第、締切らせて頂きます。)
※参加希望の方は下記までお問合わせ下さい
住まいづくり研究会
電 話:092(871)2409

PVC Newsが3/14に発行されました。

 PVC News 56号(塩化ビニル環境対策協議会)が発行されました。

《《注目記事》》
視点・有識者に聞く
化学物質の安全性確保へ向けて
化学物質のベネフィットを考慮しつつ、リスク管理で健康被害を未然防止
環境省環境保健部 環境安全課長 上家和子氏
http://www.pvc.or.jp/news/56-03.html

 その他、塩ビに関する様々な情報をご紹介しています。

 ・PVC News最新号の詳細は、塩化ビニル環境対策協議会のHPよりご覧頂けます。
http://www.pvc.or.jp/index/i_saisin.html
  購読を希望される方は、送付先などご連絡下さい。

 ・バックナンバーは、塩化ビニル環境対策協議会のHPよりご覧頂けます。
http://www.pvc.or.jp/

編集後記
 先日、ふるさと四国で開かれた高校のクラス会に出席しました。卒業してからほぼ半世紀が経ち、往時の紅顔の美少年、美少女達も例外なく年を取り、客観的には老人会なのですが、二言三言言葉を交わすうちに、アーラ不思議や半世紀の年月は消え去って、高校生に早戻りするのです。

 驚いたことのひとつは故郷の街のさびれ振り。駅前の繁華街は昔はもっと賑わっていた筈ですが、戸を閉めた商店が並んで、眠ってしまったかのよう。クラス会の席上でもそのことが話題になり、地方の凋落、経済発展の虚しさ、小さな政府、道州制の是非、などなどから教育論、生き甲斐論にまで発展し、話が弾みました。・・・話の中身としてはやはり高校生離れしていましたね。

 もうひとつの話題は生存率。クラスメイト約50人のうち、この年で早くも8人の物故者がいるわれわれは、生存率は高いのかどうか。結論は出ませんでしたが、なんとしても9人目にはなりたくないですね、というのが全員の偽らざる気持ち。
(H2記)
先週の編集後記についての読者からのお便り・・・[編集後記後]

編集後記を毎回楽しみに見ています。そこで、当方としても、初めての反応を一つ。
退職前;「粗大ゴミ、朝出したら夜戻り」(妻からのキツーイ、メッセージ)
退職後;「退職後、怖い上司が妻になり」(H2の句と似ていますが)…(中原様)
成蹊気象観測所のお話感動いたしました。いやはや「継続は力なり」を実感しました。本当の理科教育とはかくのごとしですね。
ところで、小職の駄川柳は、「赤提灯 くぐるたびごと いいわけし」です。御免これは、H2さんのことでしたか。
未だ寒い日もある今日この頃、こんな句で天気予報をしてみました。「水掛もいい加減にしてお釈迦様」4月8日。…(E I 様)

先週の編集後記をご覧になりたい方は、こちらからどうぞ。
https://www.vec.gr.jp/mag/074/index.html#kouki

VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

■メールマガジン登録解除
メールマガジンの送信希望登録・解除アドレスが変更になりました。

メールマガジンの送信希望登録・解除は下記URLよりお願いします。
https://www.vec.gr.jp/mag.html
■プライバシーポリシー
当協会の個人情報保護に関する考え方については、
下記のページをご覧ください。
https://www.vec.gr.jp/privacy/index.html

◆編集責任者 事務局長  原田 浩

■東京都中央区新川1-4-1
■TEL 03-3297-5601 ■FAX 03-3297-5783
■URL https://www.vec.gr.jp/  ■E-MAIL info@vec.gr.jp