NO.068
発行年月日:2006/02/23

今週のメニュー

トピックス
◇塩ビは建築材料として不可欠の素材
 国土交通省、グリーン庁舎基準で大幅方針転換

まちかど妙報室 −その16:暗算が難しい料金−
お知らせ
編集後記

トピックス
◇塩ビは建築材料として不可欠の素材

国土交通省、グリーン庁舎基準で大幅方針転換

 のっけから思い出話で恐縮ですが、私たち塩ビの製造販売企業で作っている業界団体が、「塩ビ工業・環境協会」として出発してからまもなく8年になろうとしています。
 この8年間、いや、もう少し前から、塩ビ産業界はダイオキシン問題や環境ホルモン問題などで社会から白い目で見られ、それへの対応活動に追われて来ました。一時は連日のように新聞や週刊誌に書きたてられ、テレビでも攻撃される、暗い日々が続きました。

 私たちはこの間、塩ビに関するより正確な、より詳細な情報を取りまとめ、社会に対しその事実をお知らせして、多面的かつ公平な判断をお願いする活動を続けてきました。
 当初はいろいろ誤解もされ、不本意な判断をされた時が続きました。しかし、燃焼時のダイオキシン問題は焼却設備と焼却条件の要因が圧倒的であることが明確になるとともに、焼却設備の整備によって日本のダイオキシン発生量はいまや当時に比べ数十分の一にまで削減されました。また塩ビ製品製造時に添加されることがある可塑剤にかかる、いわゆる環境ホルモン問題についても、環境省の徹底的な調査研究の結果、完全にシロであることがはっきりしました。
 こういったことから、最近ではやっと社会の方々にも、私たちの主張に耳を傾けていただけるようになり、塩ビに対する認識もすこしずつ変化してきたように思います。

 その例として、昨年には東京都の「グリーン購入ガイド」が改訂され、塩ビを名指しした忌避項目が姿を消しました。
 さらに日本環境協会が推進する「エコマーク」制度でも、プラスチック製品に関するエコマーク設定基準が大幅に見直され、塩ビであるという理由でエコマーク認定から締め出されることはなくなりました。
 また廃棄物の輸出入に際して有害物の取り扱いを規制する国際条約「バーゼル条約」でも、塩ビで被覆された電線を有害扱いする案件が否定されるなど、塩ビに対する見直しが世界的にも始まっています。
 こういった流れを受けて、塩ビをお使いいただいている各産業界でも、電機・電子業界、自動車業界、建築業界などを始めとして、塩ビ使用に対するアレルギーが減ってきて、公平な判断をいただく度合いが増えてきています。

 さらに最近、国土交通省でこの塩ビ見直しの流れを大きく加速する動きがありました。
 国土交通省では、同省が管轄する官舎などの建築を行うに際し、環境負荷の少ない素材を使用すべきとして「グリーン庁舎基準(官庁施設の環境保全性に関する基準)」を定め運用していましたが、このたび、ほぼ6年ぶりに内容を改定しました。
 平成11年に策定された従来の基準ではその解説の部分で、ダイオキシン発生懸念や環境ホルモン含有懸念などを理由に、塩ビについて名指しで制限を加えていたのですが、改訂版ではそういった名指しのコメントは影を潜めました。さらに、担当官からは、「塩ビはリサイクルも可能である上、LCA的にも環境適応性がよく、特に昨今の地球温暖化問題に関しては大きな利点を有しており、建設材料として今後も必要欠くべからざる素材だと認識している」との意見をいただいています。

 確かに塩ビは加工し易い上に基本的に燃えにくい性質を持ち、建築・建設用のプラスチック素材としては適しています。さらに上記のコメントにもあるように、省資源性、省エネルギー性にも優れ、地球温暖化防止の点でも効果のある素材です。今回の国土交通省の判断に、私たちは全面的に賛成です。願わくばこういった判断を、同省のみならず、他の行政機関や地方自治体の皆様にも是非取り入れていただきたいと思います。

前記した各方面での動きについて、より詳細にお知りになりたい方は、こちらのバックナンバーをご覧下さい。

☆ グリーン購入ガイド(EKMM3−35)
☆ エコマーク(EKMM3−44)
☆ バーゼル条約(EKMM3−46)

まちかど妙報室

まちかど妙報室 −その16:暗算が難しい料金−


 最近、東京の町なかを歩いていると、建物を撤去した跡地を利用して小さな無人の駐車場にしている例が随分と目につくようになりました。バブルが弾けて以来、土地の値段は下がりっぱなし、空き地はあっても売り買いする人は少なく、せめて一時しのぎに駐車場にでもして時節到来を待とうとでも言うのでしょうか。

 なんてことなど考えながら歩いていて発見した、とあるパーキングの看板がこれ。「24分200円」と記されています。マージャンが得意な割に暗算は苦手な浮遊子は瞬間、頭が混乱してしまいました。いったい1時間でいくらなんだろう?
 実際の料金はパーキングマシンが計算するし、時間と料金がはっきり書かれているから正確で間違いないとは思いましたが、素直に納得出来ない気分になってしまいました。しばらくぐるぐる頭を働かせた挙句、ああ、これは2時間で1000円のペースなんだと気が付いて、標準的な料金ゾーンにある駐車場だと理解出来ました。
 帰宅して家人にこのことを話したところ、一言で「お父さん、そりゃ老人力の付きすぎですよ」で片付けられてしまった次第。

 看板でも、資料でも、会話でも、正確に伝えることは間違いなく大切なことですが、全体としてどの様なことを伝えたいのかがはっきり表されていなければ、その説明の価値は大きく損なわれてしまいます。一番伝えたいことを大枠で簡潔に説明し、その上で詳細をきっちり説明する。そういう「アピール力」が大切なんだよな、ブツブツ独り言をつぶやいた浮遊子でした。確かに、老人力の旺盛さを発揮できたようです。
(浮遊子)

お知らせ
【NEW】 「塩ビファクトブック2005」に検索機能を付けました。

塩ビ工業・環境協会ホームページ内の「塩ビファクトブック2005」に検索機能を付けました。以下のアドレスよりお試し下さい。
https://www.vec.gr.jp/fact/index.html

ひょうじょう展 〜未来はいい“表情”から始まる〜 出展案内

日 時 2006年2月23日(木)〜3月14日(火) ※水曜日(祝日を除く)休館
10:30〜19:00
場 所 リビングデザインセンターOZONE (3F:OZONEプラザ、6F:リビングデザインギャラリー)
東京都新宿区西新宿3−7−1
新宿パークタワー

主 催 「ひょうじょう展」実行委員会、リビングデザインセンターOZONE
入場料 無料

樹脂サッシ普及促進委員会では、樹脂サッシを用いた遊具の提案として、フレームに樹脂サッシを用いた屏風状の鏡の世界を作り、見えたり、離れたりする不思議な世界を表現します。(6F:リビングデザインギャラリー)
2006年3月9日(木)開催のトークイベント会場に、「塩ビ工業・環境協会PRコーナー」を出展致します。(3F:パークタワーホール ホワイエ)
詳細は、ひょうじょう展 ホームページをご覧下さい。
http://www.ozone.co.jp/WebX?13@251.RIqAbGa3bJt.0@.346a1b17
http://www.ozone.co.jp/WebX?13@@.349c6409

編集後記
 日本語入力の話やフリーセルの話など、パソコンを巡る話題は尽きません。というか、編集後記がネタ切れになるとこの話題を持ち出す傾向がありますが・・・。今日もこれ。

 H2が日本語入力だということは前にも書きましたが、これに関して3コメントを述べます。
1) ローマ字入力は便利で好いのは認めるけれど、このままでは子供たちも自然とローマ字入力になってしまう。小学校でローマ字教育がちゃんとできるか?日本語そのものの教育をもっとしっかりしなければいけないのではないか?うっかりすると近い将来、日本語は破壊されてしまうゾ!
2)

百歩譲って小さい子供にローマ字を教えることにするのなら、昔このメルマガにも書いた、ヘボン式表示はどうするのかしら。新橋駅は「Shimbashi」と表示されているが、このスペルを入力しても変換されないゾ!

3)

とは言いながら、現在の日本語入力の悩みの一つは、句読点が時々変になること。H2のパソコンはいい加減くたびれてて、(、)や(。)を打つ時にダブルキーを押すのだけれどダブルにならない時が多い。そんな時は(、)は「ね」になり、(。)は「る」になるのだ。

ということは、「よろしく、お願いします。」と打ちたいのに「よろしくねお願いしまする」となる。なんとなく、わかるけど・・・、困ったもんです。

(H2記)


VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

■メールマガジン登録解除
メールマガジンの送信希望登録・解除アドレスが変更になりました。

メールマガジンの送信希望登録・解除は下記URLよりお願いします。
https://www.vec.gr.jp/mag.html
■プライバシーポリシー
当協会の個人情報保護に関する考え方については、
下記のページをご覧ください。
https://www.vec.gr.jp/privacy/index.html

◆編集責任者 事務局長  原田 浩

■東京都中央区新川1-4-1
■TEL 03-3297-5601 ■FAX 03-3297-5783
■URL https://www.vec.gr.jp/  ■E-MAIL info@vec.gr.jp