NO.057
発行年月日:2005/11/24

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トピックス
◇塩にも水にも氷にも強い、そのくせ軽量でカラフルでメンテフリーな「羽目板」
 長寿命住宅に最適な外装材「樹脂サイディング」の解説書刊行

まちかど妙報室 −その13:ぐるぐる巻きの塩ビパイプ−
お知らせ
編集後記

トピックス
◇塩にも水にも氷にも強い、そのくせ軽量でカラフルでメンテフリーな「羽目板」

長寿命住宅に最適な外装材「樹脂サイディング」の解説書刊行

 「サイディング」という言葉を聞くと、何を思い浮かべますか。国語辞典で引いてみても、「サイディング」なる言葉は載っていません。英和辞典を使ってやっと分かりました。「siding=建物外側の外装用下見張り、羽目板」なんだそうです。そうか、分かった、「羽目板」なんだ!

 この「羽目板」、いや、かっこよく言えば「外装材」、つまり、「雨や雪などの降下物に対する防御や外気温の遮断、火災の延焼防止などの安全性確保のための重要な機能を持った建築部材」には、いろいろな素材が使われています。鋼板やアルミなどの「金属系」、セメントやセラミックなどの「窯業系」、それに加えて塩ビを使った「樹脂系」。
 「金属系」の羽目板というと、なんとなくクールで近代的ですし、「窯業系」にはどっしりした重厚感があって上流階級のイメージがある。比べて「樹脂系」にはどうしても安っぽい、間に合わせ的感覚が付きまといがちでした。

樹脂サイディングを採用したペンション
(岩手県安比高原)
 ところがどっこい、塩ビ樹脂を使ったサイディングは、近代性や柔質感も兼ね備え、しかも抜群の耐久性とデザイン性を持っており、国内でもじわじわと評価を高めつつあるのです。
 もともとこの樹脂サイディングは、40年程前にアメリカで製造が始まり、アメリカやカナダ市場を席巻して、今やアメリカでは「羽目板」市場の50%、カナダでは70%を占めているとか。
 日本でも10年程前に導入され、以来年々バイバイゲームで伸びてきて、2010年には年間2万棟での採用が見込まれる、「隠れたヒット商品」なんだそうです。

 この「樹脂サイディング」の特長は何か。まとめて書くと、「耐久性抜群」ということですが、塩ビ製だから海からの塩水が飛んできても大丈夫で「塩害に強い」こと、塩ビは疎水性で水を染み込まないため、寒い地方で染み込んだ水が凍ってひび割れしたりすることがない「凍害知らず」であること、樹脂系だから比重が金属系や窯業系に比べて小さく「軽量で施工簡単」なこと、さらに塩ビの特長である豊かな色彩性などを生かして「デザイン自由度が高い」こと、汚れても水洗いで簡単に綺麗になり「長期にメンテナンスフリー」なこと、などなど、数え上げればきりがありません。
 今後ますます重要になってくる「長寿命住宅」、「サステナブル住宅」という観点からしても、最適な外装材と言えそうなのです。

 塩ビ樹脂にはこれらのほか、数々の特長があることはもうご存知のとおりで、これら塩ビの特長を生かした建築部材として、「樹脂サイディング」の評価は高まる一方なのです。
 私たちも、この市場には注目し、直接市場開発活動を進めている「樹脂サイディング普及促進委員会」と協力していますが、このたび同委員会では、樹脂サイディングの特長を広く社会に知っていただくため、「樹脂サイディングQ&ABOOK」という小冊子を編集・刊行しました。A5版で16ページのこのパンフレットは、基礎編、応用編、環境編に分かれ、樹脂サイディングの歴史や特長や施工例などから、リサイクルや環境問題に至るまで、幅広い項目について分かりやすく解説されており、建築関係者初め一般市民の方々にまでも参考になる資料としてまとめられています。今後各地での展示会やセミナーなどで配布するほか、一般の方々からのご要望にも応じていく考えです。

 ご自宅の建築やリフォームを検討中の貴方、是非一度このパンフレットをお読みいただき、塩ビ製の樹脂サイディングの採用をご検討下さい。パンフレット入手ご希望の方は、お申し出下さい。ご相談に応じます。

まちかど妙報室

まちかど妙報室 −その13:ぐるぐる巻きの塩ビパイプ−


 いつも街歩きをしながら斜に構えて屁理屈をこね回している浮遊子ですが、今度ばかりは素直な心のままで、目がテン!になってしまいました。

 少し古い話になりますが、春まだ浅き3月のある日、世田谷の住宅街を例によってそぞろ歩きしていた時のこと。2車線の道路の片側を交通遮断して、水道工事を遂行中の現場に出会いました。「目がテン」になったのはその工事現場に、見なれた灰白色の塩ビパイプがなんとペシャンコになって、しかも消防ホースみたいにぐるぐる巻きになったのが置いてあるのを発見したからです。「あの塩ビのパイプがペシャンコ!ウソでしょ!」というわけです。

 しかし、ためつすがめつ眺めてみても、どうもやっぱり塩ビのパイプらしい。思いあまって思案の挙句、現場の作業の管理者らしい人に聞いてみました。すると曰く、「このあたりには塩ビ製でない、大昔の配管があってよく水漏れが起きてるんだよ。で、水漏れが起きると、その場所の水道管の内側に、このペシャンコのパイプを暖めながら入れて行くんだ。それを膨らませて元の丸いパイプにして、つまり破れた配管の内側にもう一つの配管をつくって、水漏れ修理が一丁あがりってわけ。こんな芸当はこの塩ビのパイプじゃないと出来ないんだよね。全部掘り返しての大工事はいらないんで、工期は短いし、作業員だってほら、ここにいる数人で出来ちゃう。当然工事費も安いやね。ホント、世の中には頭の良い人がいるもんだねえ。」

 素直に、マジに、塩ビの凄さを実感した散歩になりました。
(浮遊子)

お知らせ
【NEW】 Japan Home & Building Show 2005 出展報告

 11月8日(火)〜11日(金)の4日間、(社)日本能率協会主催の「Japan Home & Building Show 2005」が、東京ビッグサイトで開催されました。
 同展は27年目を迎える建築関係有数の展示会で、今年は650社、1100小間の展示とのことで、樹脂サイディング普及促進委員会と樹脂サッシ普及促進委員会も共同でこの催しに参加し、家屋を想定した壁面に樹脂サイディングと樹脂サッシを施工し来場者の皆さんに見て触れて頂き実際のイメージを描いて頂きました。
樹脂サイディイングの耐久性、軽量、塗替え不要、凍害・塩害を受けないなどの数々のメリットを実物に触れて頂きながら説明をさせて頂き、多くの来場者の方にご理解を頂けたものと思います。また、樹脂サッシの性能の紹介を目的とした結露実験BOXや遮音体験BOXには多くの来場者の方がその性能に驚かれていたようです。樹脂サッシ、樹脂サイディングとも一部地域を除き、残念ながら一般的な商品とはなっていませんが、これからの快適な生活環境の創出や長寿命住宅の実現のためにも是非多くの皆さんにその存在と性能を知って頂きたく、今後とも多くの場面でご紹介させて頂きたいと考えています。
(樹脂サイディング普及促進委員会 事務局 長縄 肇志)


【NEW】 エコプロダクツ2005 出展案内

日 時 2005年12月15日(木)〜17日(土)
10:00〜17:00
場 所 東京ビッグサイト(東4・5・6ホール)
小間番号:424
主 催 新エネルギー・産業技術総合開発機構
(社)産業環境管理協会、日本経済新聞社
入場料 無料
塩ビ工業・環境協会、樹脂サッシ普及促進委員会、樹脂サイディング普及促進委員会にて出展致します。
エコプロダクツ2005 ホームページをアクセス下さい。
http://eco-pro.com/


樹脂サッシ、樹脂サイディングのラジオPRのご案内

 樹脂サッシ普及促進委員会、樹脂サイディング普及促進委員会では、以下のラジオ番組内で、パーソナリティーからの電話インタビューを通じ、PRを行う事になりました。
 聴取範囲は長野県に限られるそうですが、樹脂サッシの導入メリットが顕著な冬の需要期を前に、聴取者の皆様にPR致します。

期 間 2005年11月毎週水曜日(全5回)
実施コーナー 信越放送
ラジオ午後ワイド番組『まるさか亭』
12:25〜15:00内の12:40頃に約4分間


住宅・生活誌「家と人。」セミナーIn 青森のご案内

 樹脂サイディング普及促進委員会では、下記のセミナーに参加し、樹脂サイディングの紹介を行うとともに、樹脂サイディングを使用した住宅の見学会も行う予定です。

環境共生時代の住まいづくり

日 時 2005年12月2日(金) 13:00〜
場 所 ぱ・る・るプラザ青森
主 催 住宅・生活誌「家と人。」
(有限会社リヴァ−プレス社)
参加費 無料
参加申込み締切り 11月25日(金)
(定員40名になり次第、締切らせて頂きます。)

参加希望の方は下記までお問合わせ下さい。

有限会社リヴァープレス社
電話:019(664)0830

編集後記
 先週末、随分久しぶりに家人とコンサートに出かけました。場所は横浜、演奏はあの「イムジチ合奏団」、となると演奏曲目の真打は当然「四季」。
 いや懐かしかったですなあ。H2は新婚ホヤホヤの頃、SP版の四季のレコードを買ってきて、飽きもせず聴きまくり、家人をして「レコードが擦り切れるほど聞いた」と言わしめたほど。
 ここのところ四季にはご無沙汰だったのですが、あの曲の高揚と歓喜の部分や沈み込んだアンニュイな部分などが様々に輻輳して心に染み込み、「そうだ、何か長い人生を象徴してるようだな」と思った途端、不覚にも涙腺が緩んで涙が止まらなくなりました。
 音楽を聴いて涙するなんて、H2も年取ったなあ、と自戒してみても駄目。家人に知られぬようにハンカチを操作するのが精一杯。ホントに、どうかしたのかしら。

(H2記)


VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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