「・・・赤い手拭い、マフラーにして、二人で行った横丁の風呂屋・・・」とは、かぐや姫が歌った「神田川」の一節です。「・・・小さな石鹸、カタカタ鳴った・・・」という歌詞を、哀愁と共感をこめて聞いた時期がありました。
そこで今日の話題は銭湯。
というのは実はH2、つい先日、随分久しぶりに銭湯なるところへ行ったんです。家族旅行や仲間との旅行で温泉に行っていわゆるお風呂に入ったことは度々あるけれども、街ん中でお金を払って入りに行くのはもう数十年ぶりでした。東京の江東区、木場の近くまで出かけていって、昼間散々テニスした挙句、アフタファイヴ、いやアフタテニスで飲みに行こうというので、このままじゃあ汗臭くてしょうがない、近くの銭湯へ・・・とあいなった訳です。
この銭湯で印象深かったこと3つ。一つ目は入浴料金。大人400円でした。H2が学生時代の東京都の入浴料金は、確か16円だったと記憶しています。まあ、この40有余年間の経済成長を考えれば当たり前かな、と納得しましたが、隔世の感を覚えました。
二つ目は銭湯の番台。昔の番台は、男女両方の脱衣場を見渡せる場所にあって、世の男性諸氏からは、「プロ野球選手と総理大臣と並ぶ、あこがれの職業ベスト3」なんて言われたそうです。ところがここの番台は、脱衣場と反対向いて、入り口に向かってついてる。なんとなく失望しましたが、これも時代の流れでしょうなあ。
そして最後は浴場の壁画(というのかしら)。当然、富士山あり、浜辺に松の木あり、白帆の帆掛け舟あり、を想像してたら、大違い。富士山の影も形もなく、よく見たら海辺に椰子の木が並んでました。そういえば、今や猫も杓子も海外旅行の時代ですものね。
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