えん蔵 |
「そう言えば、この袋なんか、家に帰ればすぐ捨てちゃうもんね。」 |
美々 |
「家庭ごみになるならまだ良いけど、道端に捨てたり、川に投げ込んだりすると、最後には海まで行っちゃうんだよ。そこでユラユラゆれてるのを、海ガメやイルカが見て、好物のクラゲと間違えて食べちゃうんだって。」 |
えん蔵 |
「えーっ!そんなぁ。だって、美味しくないじゃん!」 |
美々 |
「美味しくないどころか、死んじゃうんだよ。だってプラスチックは消化できないから、お腹の中で詰まっちゃうらしいよ。」 |
えん蔵 |
「かわいそうに!ビニール袋をその辺に捨ててる人がいたら注意しなきゃ!」 |
美々 |
「でもさ、ビニール袋、ビニール袋って言うけど、ビニール袋って塩ビ製じゃないって知ってる?」 |
えん蔵 |
「だってビニールって塩ビのことじゃないの?」 |
美々 |
「殆どがポリエチレン製で、塩ビ製のビニール袋はゼロに近いらしいよ。なのに、一般にはビニール袋って呼ばれているの。」 |
えん蔵 |
「でも、ビニール袋でウミガメが死んだって言われたら、みんなは、塩ビのせいだから塩ビは使わないようにしよう、と思っちゃうね。」 |
美々 |
「そうなんだよね。だから私たちだけでも、ビニール袋とは言わないで、レジ袋とか、ポリ袋とか言うようにしようよ。」 |
えん蔵 |
「そうか、そうか。そうしよう。」 |
美々 |
「それに、もっと大事なのは、そのビ・・・ううん、ポリ袋をむやみやたらにもらわないこと。もしもらったら、何回も繰り返し使って、捨てる時にはちゃんとルールに従って捨てることだよね。」 |
えん蔵 |
「小さいことからコツコツと、だね。」 |