NO.042
発行年月日:2005/08/04

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トピックス
◇軽量化で、カラーになって、人気上昇
  「お風呂で読む塩ビの本」のその後

随想
韓国はエネルギッシュな国
塩ビ食品衛生協議会 常務理事 石動正和
お知らせ
編集後記

トピックス

◇軽量化で、カラーになって、人気上昇

  「お風呂で読む塩ビの本」のその後

 ほぼ9ヶ月前のこのメルマガで、「お風呂で読む本、塩ビの本」と題して、塩ビで作った文庫本の話を紹介したことがあります。覚えておられるでしょうか。
 塩ビ製の本なら水に濡れても平気だ、入浴しながらでも読める、というので東京の中央区にある(有)フロンティアニセンが考案したものです。
 つい先日、同社の真下社長に久しぶりにお目にかかる機会があり、近況を伺うことができました。

 そのお話によりますと、フロンティア文庫と名づけたこの本、順調に出版を重ね、「風呂で読む文庫100選」が完成し、「日本昔話10選」も発売開始したそうで、今後「英会話教室100選」、「源氏物語全14選」、「漫画100選」と続々発行予定、とのこと。店頭販売のエリアも丸善、紀伊国屋、有隣堂、東急ハンズなどの各店舗に広がって、総販売数は1万冊を超えたそうです。

 そういえばこの話を書いた後、いろいろな所でこの「お風呂で読む本」を話題にしたら、話を聞いた人のうち、かなりの割合の人たちが興味を示したのを思い出しました。皆さん、「それはいい、それは便利だ」というのです。つまり、その人たちはいわゆる半身浴をやってるんです。ある調査によれば、若いOLのほぼ半数が半身浴の愛好者だとか。
 もっともなかには、「本を読むほど長い時間お風呂に入ってたら、のぼせて脳溢血で倒れる」という派も多かったですが。
 残念だったのは、興味派の中に、その人の入浴姿を想像してニンマリできるような美人が少なかったこと。大方は中高年・髯面・肥満系で、入浴の様など思い浮かべたくない連中でした。(但し、この原因の大半は、話をした相手の母集団の所為でもあります。)

 冗談はともかく、9ヶ月前と比べて進歩したのは、本の重さ。たしか以前の本は「ずしりと重く」貫禄があったけど、現在のものは、それほど重さを感じさせない。「塩ビの加工メーカーさんと工夫を凝らして、ここまで薄く、軽くすることができました」と真下社長。今後さらに改良を重ね、紙と同程度の重さを狙うとか。
 もう一つの改良点は、カラー化。表紙も挿絵も、鮮やかなカラーになってる。「そりゃそうだ、塩ビのフィルムはカラー印刷には最適のプラスチックなんだから」、とこれはわがVECの塩ビ博士の言。
 彼によれば、この種の用途には、プラスチックではやはり塩ビが最適で、他素材では加工性や手触り、価格など総合的に見て太刀打ちできないだろう、ということでした。

 ご承知のように、いろいろ優れた特性を持った塩ビは、社会のさまざまな場面で使用され、人類の幸福に貢献しています(ちょっとオーバー?)。今日の話題のように、アイデアを生かし、塩ビの特性を生かした商品が伸びていくお話を聞くのは本当に楽しい、嬉しいものです。

 嬉しくなって、くだんの「風呂で読む文庫100選」一式を、これまた塩ビ製の本箱付き(当然本箱も耐水性)で入手し、VECのオフィスに飾りました。オフィスをお訪ねの時には是非、手にとってご覧いただきたいと思います。

これからもできる限りこういった話題を見つけて、ご紹介したいと考えています。いいお話があったら、教えてくださいネ。

■随想

韓国はエネルギッシュな国

塩ビ食品衛生協議会 常務理事 石動正和

 韓国の行政機関は、現在、食品容器・包装材に関する規程を整備中です。関連する専門委員会の主要メンバーであり、昨年、当協議会を含む日本の三衛生協議会を訪問したLee教授(KangnungNational University)は、US、EU、日本の各ポジティブリスト(製品衛生の観点から推奨されるポリマーと添加剤のリスト)を参考にしながら、今年中に韓国版のポジティブリストを作成すべく作業を進めています。こうした中、私はこの7月、KFDA(Korea Food & Drug Administration)より招待を受け、当該分野のシンポジウムで、当協議会の歴史と活動内容を紹介することになりました。

 当協議会が日本以外で講演を行うのは、恐らく初めてのことだと思います。正式な招待状が到着してもなかなか実感がわかず、KFDAのホームページにポスターが掲示され、ハングル文字の中に自分の名前があるのを見て、初めて実感が湧き、慌てて準備を始めたような有様でした。

 KFDAのKim所長、同じくLee部長、専門委員会のLee教授などと面談後、講演を行いましたが、シンポジウムにはおよそ300人が参加され、質疑応答を含め熱心に聴いてもらえたように思います。また、講演の前後数時間をかけ、担当者より、当協議会のポジティブリスト、その運用基準、確認証明書システムなどについて質問を受けました。先方によれば、日本の自主基準に比べ、US,EUのシステムは必要以上に重すぎるとの評価です。この機会を捉え、効率的に情報を集め、疑問点を解消し、法制化をスピーディに進めようとする、先方の強い姿勢が感じられました。今後様々な問題に遭遇した時、距離的に近い日本からは、いろいろ支援も受け易いとの現実的な考えもあったようです。

 ポジティブリストとして取り上げる最初の対象ポリマーとしては、国内状況を判断してか、PVCを選ぶ意向であり、PVCでシステムがうまく動けば、他のポリマーへの展開は、製品衛生の観点から比較的容易であろうとの考えです。出張前後に知ったことですが、韓国ではPVC工業会を設立しようという動きも具体化しており、PVCに携わる我々の責任範囲は、これまで以上に拡がって来ています。

 シンポジウム終了後は、講演者ともども、ソウル市内のレストランで食事をともにしましたが、料理の多彩さとともに、会場で偶然聞いた韓国民謡の、エネルギッシュな歌声に強い印象を受けました。その歌声は、日本の民謡では絶対聴けないような、ある種、野蛮とも言えるものであり、民族性がストレートに表われているように思いました。それは、この訪問の全体から受ける印象とも共通するものであったと思います。

お知らせ
しまねエネルギーフェスタ出展案内
開催日時 2005年8月6日(土)、7日(日)

午前10時〜午後5時、入場無料

開催場所 くにびきメッセ

主  催  しまねエネルギーフェスタ実行委員会

目  的 「新エネ・省エネ等の総合的なエネルギーの理解促進のため、親子並びに青少年を対象に、展示物、体験学習を通してエネルギー全般に対する理解を深めるとともに意識高揚を図る。」

・樹脂サッシ普及促進委員会にて、協力・出展致します。


勝ち組み工務店育成セミナー(山口セミナー)のご案内
 樹脂サイディング普及促進委員会で下記のセミナーに参加しています。
山口セミナー
日 時 8月23日(火)13:00〜17:30

場 所

ピピ510 M−2 ホール

主 催

住まいづくり研究会

参加費

無料

参加申込み締め切り

8月20日(土)
  (定員70名になり次第、締切らせて頂きます。)

※参加希望の方は下記までお問合わせ下さい
   住まいづくり研究会
   電 話:092(871)2409


編集後記

 最近のマスメディアのトピックス、宇宙船、北朝鮮、アスベスト汚染(三大「セン」セーショナル)。嬉しい話も、悲しい、腹立たしい話もいろいろですね。数年前に引退して悠悠自適の生活を送っている某氏に最近の心境を聞いたら、「朝起きて、顔を洗って、飯食って、新聞とTVを見て、怒っとるんじゃ」と言ったというお話がありますが、なんとなく分かるような気がします。

 ディスカバリー号に乗り込んだ日本人宇宙飛行士の野口聡一さんは、小さい時から「大きくなったら宇宙飛行士になる」と言っていたそうです。思っただけでなれるのなら簡単ですが、本日に至るまでには、恵まれた才能に加えて、強い意志と、血の滲むような努力があったことでしょう。

 昔の子供は、大きくなったら博士か大臣になる、と言っていた(らしい)。H2の頃は、ともかく3度の飯がちゃんと食えればいいや、と思ってた。今の子供は、なんと思ってるんでしょうかね。

(H2記)


VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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