NO.034
発行年月日:2005/06/09

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◇後から生まれた「兄貴分メルマガ」も、・・・
  化学産業団体の温暖化対策活動、多方面で活発化

随想
近くて遠い、都会の自然
日本ソーダ工業会 総務部門長 坂本明雄
お知らせ
編集後記

トピックス

◇後から生まれた「兄貴分メルマガ」も、・・・

化学産業団体の温暖化対策活動、多方面で活発化

「協議会」のシンボルマーク:「環境マーチ」
 地球温暖化防止のための京都議定書が発効し、政府は「京都議定書目標達成計画」を取りまとめて、温室効果ガスの排出を、2008年〜2012年までに1990年比6%削減することを世界に公約しました。この目標達成には、産業界はもとより、国民一人一人に至るまでの、大変な努力が必要となります。

 私たち化学産業界は、全産業の炭酸ガス排出量の約15%を占める立場にあることから、早くからこの問題の重要性に注目し、8年前から温暖化対策の自主計画を策定して対策に取り組み続け、既に温室効果ガス排出量を、1990年比で実に9%も削減するという実績をあげています。

 私たちは、この成果で満足することなく、更なる省エネルギー・温暖化防止対策を進めるため、昨年、日本化学工業協会をはじめとする6団体と化学13社で設立された「化学産業団体・地球温暖化対策協議会」にVECとしても参加し、様々な活動を始めました。

 その活動は、大きく分けて以下の3つです。
 まず第1には、化学業界が進めている温暖化対策を広く関係者や社会にPRして関心を持っていただき、化学業界に対する理解をより深めていただくと同時に、それぞれの立場でそれぞれのやり方で温暖化防止に協力願うこと。
 第2に、化学業界としていろいろ利用可能な「京都メカニズム」について、理解を深め、有効な利用に結びつけること。
 そして第3には、日本の進んだ温暖化対策技術を、中国などの開発途上国に上手に利用してもらうための諸方策を考えて実現すること、です。

 このうち、第1に関しては、まず化学業界の温暖化対策の実態と今後の展開に関するパンフレットを作成し、関係方面に配布して理解を求めました。また、4月下旬に日本経団連会館で開かれた「環境技術シンポジウム」に協議会として参加し、パネル討論や展示を行いました。この時の展示品としてVECから、樹脂サッシの断熱性を如実に示す「結露ボックス」を出展して好評を博したことは、このEKMMでお知らせしたとおりです。

 さらに5月には、(実はここからが今日のトピックスなのですが)化学業界の温暖化防止活動をPRするためのメールマガジンを発刊しました。これは、協議会から、協議会加盟の各団体に発信し、そこから団体加盟各社へ再発信する、受信した各社は社内に対し、再々発信や社内イントラの掲示板等で周知徹底を図る、従業員だけでなく、可能な限りそのご家族にまで周知できるように考えていただく、というものです。
 創刊号には、協議会の大橋会長(昭和電工会長)のご挨拶、化学業界の自主計画達成状況のレポート、温暖化防止のための標語募集広告などの記事が掲載されています。第2号は今週にも発行される予定です。

 月刊「温暖化対策通信」と名づけられたこのメルマガは、メールで発信するとほぼ同時に、専用のアドレス
http://www.nikkakyo.org./ontai/merumaga
にリンクすれば写真付き・天然色版も見ることができます。こちらは誰でも見られますから、ぜひ一度ご覧ください。

 以上、なんとなく堅い話題になってしまいましたが、最後に少し軟らかい話を・・・。
 このメルマガ、通称を「Ontai−Press」としたのですが、これを一度カタカナで「オンタイプレス」と書いて読み替えると、「On Type Less」とも読めちゃいます。この英語ってなんか意味あるのかしら?
 このメルマガ、わがEKMMよりも後に生まれましたが、内容や規模からするとEKMMよりは兄貴格です。後から生まれた兄貴分も、わがEKMMと同様、今後ともよろしくお願いします。
 と、なんでそう肩を持つかというと、「Ontai−Press」の奥付けに、おなじみの名前が書いてある、からでもあるのです。

■随想

近くて遠い、都会の自然

日本ソーダ工業会 総務部門長 坂本明雄

江東区にある化学肥料創業記念碑

 東京には自然がない、と言われて久しいのですが、団塊の世代である私の子供の頃、50年近く前は自然だらけでした。自然と言っても、不自然の自然で、林や小川があった訳ではありません。現在も生まれ住んでいる江東区北砂地区は、昔、明治初期の殖産工業時代の工場地帯だったところで、化学肥料工業、精糖工業等の発祥の地で、近くの公園には碑が建っています。この一帯が、終戦前の東京大空襲で、一面の焼け野原となり、子供の頃は、まだ、この焼け野原がかなり残っていたと言う訳です。

 現在のマンション群地帯からは、想像もつきませんが、工場跡の大きな野原は、夏になるとセイタカアワダチソウのジャングルと化し、また、精糖工場の原材料を貯蔵していた池は、クチボソ、メダカ、フナ、タナゴの生息地となり、空襲で使えなくなった田圃跡は、ザリガニやカエルの栖となっていました。チョウチョやトンボ、トカゲにクチボソ、ザリガニと、日がな、生物採集に興じる毎日で、私の家の周辺は、実に自然の宝庫でした。

 それが、戦後の日本の経済発展そのままに、周囲の環境は激変して行きます。池は埋められ、野原は整地され、そこに大規模な団地が建ち並び、さらに、中小工場や倉庫が次々とマンションに変わって行き、半世紀のうちに、現在のマンション群となってしまいました。

 私の子供が小さい頃、昔の自分の姿を思い出しながら、少しでも子供に自然体験をさせてやりたいと思い、当時、運河を埋め立てて造られたばかりの遊歩道公園や、団地の中の公園等、ほんの少しの自然を求めて、昆虫採集やトカゲ取り等に、子供を無理矢理、連れ出したものです。その頃からでしょうか、子供と一緒に取ってきたカタツムリや、近所の金魚屋さんから買ってきた、メダカや金魚や亀などを飼うようになったのは。

 子供の後始末から始まった飼育が、なんと、現在まで、専門知識も持たず、まさに惰性のまま、メダカ、亀、金魚、ザリガニ等の淡水の生き物を飼うようになったのです。夏になると、毎週、休日は、大小6つの水槽のどれかを掃除をする羽目になります。
 2匹のザリガニは、今年で、見事2度の冬を越しました。ザリガニと言っても、千円近くはしましたが。亀に至っては、10年以上は生き続け、小さい2匹の銭亀は、甲羅が17.5cmと15cmになりました。クロメダカは毎年、若干ですが、孵化しています。少しでも手を抜くと、水を腐らせ、忽ち水槽ごと全滅してしまいます。カタツムリもそうでしたが、汚れたところを好む生物はいません。どんな生き物でも、餌の残り、糞などを掃除して、いつもきれいにしてあげないと、長生きしません。
 水槽の水換えや亀を冬眠させるための桜の葉集めなど、端から見ると、ばかばかしいことでしょうが、子供の頃の郷愁を求めているのでしょうか、あるいは自然との疑似体験を楽しんでいるつもりでしょうか、不思議と苦になりません。

 こんな事をしていると、やはり自然破壊が一番の問題で、自然との共生が言われる中、人間が生きて行く上で、自然とどう折り合いを付けて行くのかが、環境問題の最大事ではないかと思います。しかし、都会では、自然はあまりにも遠くに行ってしまった感があります。生物の住まない環境は、人間にとっても、決して良いはずがありません。都会では、自然との共生ではなく、自然の再生が一番必要とされているのではないかと思います。自然再生の技術は、たくさんあるはずです。特に、環境浄化の最先端を歩む化学技術には、大いに期待しています。


お知らせ
「マドコマ」、明日で終わりですよー!
まだの人、早く聴いてね。

 文化放送(JOQR 1134KHz)で展開中の、樹脂サッシのコマーシャル、略称「マドコマ」ですが、放送が始まって今日で9日目になりました。もともと10日間の予定でしたので、放送は明日10日(金)でお終いです。
 内容は2種類ありまして、「樹脂サッシ・複層ガラスなら、空気の層が外の熱や騒音を遮断。つまり、樹脂サッシは家計にも地球環境にも優しい」と呼びかける『熱気編』と、「樹脂サッシ・複層ガラスなら遮音性が高く、おまけに断熱性も高いので、省エネで、地球環境にも優しく、冷暖房コストも抑えられるんです」と話しかける『遮音編』の二つ。
 放送時間は、平日の7時25分、10時00分、11時00分、17時30分の4回です。まだ聴いていない人、早く聴かないと、終わっちゃうよー。


セミナー

樹脂サイディング普及促進委員会でセミナーを開催しております。


これからの快適な住まい作りセミナー・松本セミナー
−無暖房住宅へ限りなく挑戦−
日時
7月1日(金)13:15〜17:15
場所 渚カナデアンホール
主催 信州大学工学部
エネルギー自立型環境調和住宅研究会
参加申込み締め切り
6月24日(金)
    (定員60名になり次第、締切らせて頂きます。)

参加希望の方は下記までお問合わせ下さい

樹脂サイディング普及促進委員会
電話 03(3297)5782
Fax 03(3297)5783

「塩ビ製品カタログ」が発行されました。
「塩ビ製品カタログ」(塩化ビニル環境対策協議会/塩ビ工業・環境協会編)が発行されました。
私達の日常生活のあらゆる場面に登場し、その豊かな生活の一端を担う塩ビ製品の主要なものをまとめた小冊子です。
ご希望の方は、下記URLよりご請求下さい。
https://www.vec.gr.jp/shiryo.htm

編集後記

 温暖化といえば、この6月から、政府の音頭で、例の「クールビズ」が始まりましたね。6月1日の朝、出勤の時、ネクタイを着用すべきかどうかちょっと悩みましたが、NHKのアナウンサーの真似をして、しばらくは過去の習慣を続けています。
 それにしても、「電車や地下鉄は暑くなったようだけど、デパートや銀行は今までどおりで涼しいから、薄着して出かけたらてきめんに風邪引くわよ」と、家人の弁。やるならやるで徹底してくれないと、風邪が流行って、病院が満員にならないとも限りませんね。これこそまさに「国民一人一人ができる温暖化防止対策」なのですから。

(H2記)


VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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