NO.019
発行年月日:2005/02/17

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トピックス
◇冬のオフィスの必需品、中古のタオル30本
全館暖房も考え物ですね

随想
SPEED DOWN'98
塩ビ食品衛生協議会 常務理事 石動正和
お知らせ
編集後記

トピックス

◇冬のオフィスの必需品、中古のタオル30本

全館暖房も考え物ですね

 毎日寒いですね。東京でも、最高気温が10℃を下回る日などは、肩をすぼめて通勤です。
 ところが、電車の中が暖かい、というか暑い。職場へ着くと、これがまた、かなり暖かい。

 私たちのここ茅場町のオフィスは、当然ながら全館冷暖房完備なのですが、ビル全体を快適な温度にコントロールするのがなかなか困難なようで、ある時はやたらに寒く、ある時はむやみと暑く、しかも、蒸し暑くなるのです。私たちも時々はビルの管理人に、何とかならないの、と文句をいうのですが、どうもシステム上の問題なのか、なかなか温度が言うことを聞いてくれません。

 そこで、我がVECの女性社員が、考えました。たまたま朝少し早く出勤した日に、見るともなく見ていると、我が女性社員が、タオルの束を持って歩いています。「なにそれ?どうするの?」と聞いても、「ウフフ」と笑って、教えてくれません。そこで、彼女の後ろからついて行って、何するのか見てみました。すると彼女、オフィスの窓際まで歩いていって、ガラス窓の下に、そのタオルを棒状に丸めて並べて敷き詰めているのです。そして曰く、「これって、ガラスで結露した水の吸い取り用なのよ」とのお言葉。

 なるほど、そう言われてよく見ると、ガラス窓の下は水がびしょびしょです。これでは見てくれは良くないし、たまたま書類でも置いてあったら、濡れて使い物にならなくなります。せめて濡れた水はタオルで吸わせ、周囲に影響を与えないようにしようという、彼女のなかなかのアイデアでした。そう広くないVECのオフィスでも、窓の延べ距離は20m程あり、彼女はタオルをなんと30本ほど入手してこれに充てているのでした。

 我がオフィスで窓が結露するのは、温度コントロール不充分ゆえでもありますが、残念ながらこの窓が「単板ガラス・アルミサッシ」である所為もあります。ご存知でしょうが、現在流行中の「複層ガラス・樹脂サッシ」の窓では、樹脂の熱伝導率がアルミに比べてなんと1/1000だということもあって、よほどのことがない限り結露しないのです。

 オフィスだけでなく、一般の戸建住宅でも事情は同じで、専門家のシミュレーションによると、平均的な住宅で「単板・アルミ」窓の場合、関東地区では一年間になんとドラム缶一本以上もの結露になるとのこと。一年に一度は結露水で風呂を沸かせて入れる計算になります。しかし、裏を返せばそれだけの量の水が住居中を湿らせ、濡らし続けていることにもなるのです。

 結露は単にエネルギーの無駄であるばかりか、窓近くの部材を腐食させたり、長期間溜まるとカビやダニの発生の原因ともなり、快適で健康な暮らしの大きな阻害要因です。日本人は昔から、自然に親しみ、自然とともに生きることを是とする風潮があり、寒い時でもコタツやストーブで寒さを凌ぐ向きが多いのですが、いまや社会は「高断熱・高気密」住宅の時代です。「複層ガラス・樹脂サッシ」窓の採用で、健康で快適な生活を送る、これを本気で考えてみませんか?


随想

SPEED DOWN'98

塩ビ食品衛生協議会 常務理事 石動正和


 先のメールマガジンに、「SPEED’98は大成功!?」と言う痛快な記事が掲載された。リストに掲げられた物質群は、その後の調査で、かえってシロであるとのお墨付きが得られたではないかと言うものである。風評被害の起点ともなった悪名高きリストは今後作成しないとの結末に、長年の胸のつかえを下ろした方も多かったのではないだろうか。

 私は、この見直しが、委員会やWGの内部議論により自発的になされたと思い、どのような議論があったのか、一通り公表資料を調べて見ることにした。

 ところが、ホームページの掲載内容を見る限り、民間会社出身のWGの委員1人を除き、リストを見直すべしとの意見を積極的に述べた委員はいない。むしろ、これまでの取り組みを肯定的に評価する委員が多いのに驚かされた。どう見ても、自発的に見直しに至ったとは思えなくなってしまった。

 更に驚かされたのは、ある委員のつぎの発言である。「取り組んだ範囲の試験では、積極的な内分泌かく乱、つまり単発的な試験法がないという非常に悲しい結果になったということ、これが一番大きな社会的問題だと思います。僕も何らか見つかってほしいと思っていた。」

 社会風潮に押され、その時点で入手可能な情報によりクロと推測し、性急にリストアップした物質群が、結果的にシロであったということは、今回の的中率を見る限り確かにはずかしい結果ではあるが、百歩譲って認めることもできよう。しかし、合理的な評価系を持たずに、シロクロをつけようとしていたと言うのは、余りのことではないか。自然科学より社会科学が扱うべき事件のようにも見えてくる。今後の対応方針では、基盤的研究の推進、環境モニタリングなど、適切なレベルまでスピードダウンさせる内容となっている。当然のことだと考える。

 私が現在勤務する協議会は、長年民間が協力し、PVC系食品容器包装材の安全基準を自主的に作成し、製品衛生の確保に努めてきた。その基礎となっているのは、一定の評価系に基づいて整備されたポジティブリストである。この一定の評価系を、長年に渡って整備してきた先輩たちの先駆的努力に、今一度、思いを馳せたい。


お知らせ
セミナー

樹脂サイディング普及促進委員会でセミナーを開催しております。


沖縄セミナー

日時 3月3日(木)13:00〜17:00
場所 カルチャーリゾート フェストーネ
主催 住まいづくり研究会

※参加希望の方は下記までお問合わせ下さい

樹脂サイディング普及促進委員会
電話 03(3297)5782
Fax 03(3297)5783
編集後記

 VECのオフィスの電話番号は、03−3297−5601です。これを語呂合わせで「おっさん!見に来るな!ご老人多い」と読みます。———という話をしたら、笑い転げて喜んだ、某有名大学教授がいました。(ほんとに、VECにはH2を筆頭にして年寄りが多いのです)

 それでは、ってんで、暇を盗んで、数字の語呂合わせを考えました。例えば4693=白組、3991=ミルクコーヒー、1107=好い女、0843=おはようさん(不思議なことに、お休みとも読める!)など、など、など。

 そこで、問題。以下の数字はどう読むか?ヒント:地名です。
 (1):1080、(2):1892、(3):2784、(4):4980、(5):5238、
 読めた人はメールでご回答ください。正解の先着10名様に、豪華商品・・・なし。

(H2記)

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●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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