新年恒例のVECの賀詞交歓会が、1月12日(水)の11時半から、一橋の如水会館で開催されました。当日は快晴無風、やや肌寒い天候でしたが、VECの関係者、会員各社関係者はもとよりのこと、経済産業省や環境省、国土交通省など関係行政部門の方々、塩ビ関連業界、流通業界の方々、マスメディア関係の方々など、参加者は延べ約400名近くにもなり、如水会館2階のスターホールは満員の盛況でした。
冒頭、VECの中原会長((株)トクヤマ社長)が挨拶に立ち、「昨年の塩ビ業界の順調な業績を反映してか、今年は皆様の顔色もよろしいようでご同慶の至りです・・・」と明るい切り出し。続いて、「半年前、VECの第4代会長を仰せつかった時、私は3つの課題を解決しますと約束しました。まず塩ビ関連事業の経営の健全化、もう一つは塩ビに対する偏見や忌避の解消、3つ目に塩ビの新規需要の創出、です・・・」と述べました。そして「幸いなことに、この3大課題のいずれも、この半年で着実に成果が出つつある」こと、また「まだまだ問題点は多々あるが、今後とも、関係各位のご協力を得て、それぞれの課題の一層の解決に努め、単なる『健全化』ではなく、経営体質の『健康優良児』になることを目指し、酉年に因んで、塩ビ業界に新しい風を『取り』こみたい」と力強く抱負を語り、満場の拍手を浴びました。
次には来賓代表として、経済産業省製造産業局化学課の真鍋課長のご挨拶。課長は、今日の塩ビ事業の健全化は、業界が長期に渡って、設備調整、商慣行の是正、忌避対策などに、自らの痛みをも厭わず努力された結果であると評価された後、経産省の今年の2大重点課題はFTA問題に象徴される『国際』問題と、温暖化問題やEUのREACHに代表される化学物質の安全管理問題などの『環境』問題であるが、これらをピンチと見てうろたえるのではなく、チャンスと捉えるべきであり、これらに対し関係間の連携を重視強化して当たる必要があることを強調されました。
続いてVECの日野副会長(大洋塩ビ社長)の発声による乾杯。日野副会長は乾杯の前に、「昨年の『災の年』は大変残念だ。今年は是非とも『敬の年』にするべく、敬愛、敬意、尊敬を重視する気持ちで進み、充足感を味わいたい」と挨拶しました。
その後、歓談に入り、会場のあちこちで笑い声の上がる、和やかな一時を過ごしましたが、今年の特長は、会場の一隅に展示コーナーが設けられたこと。昨年11月26日に開催された「住まいと環境・エネルギーセミナー」の時の写真パネルの展示や、塩ビサッシ、塩ビサイディングの実物展示、さらには冷蔵庫を改造して、複層ガラス・樹脂サッシの高断熱ぶり、結露防止ぶりを実感していただくモデルの展示などがされてあり、パーティ参加者はかわるがわる寄ってきて、話題にしておられました。
なかでも、セミナー時の写真パネルには、小池百合子環境大臣とVEC中原会長とが、演壇上で握手しているツーショットも飾られており、人気を集めていました。
今年の賀詞交歓会も盛況のうちに終了しましたが、参加者一同、今年を昨年に負けず劣らず、塩ビ業界にとって良い年にしようと、決意を新たにした一時でもありました。
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