NO.015
発行年月日:2005/01/20

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トピックス
経営の「健全化」から、「健康優良児」へ、
VEC賀詞交歓会で、中原会長挨拶

随想
最近、牛丼をよく食べるようになりました
倉敷市 牧野 哲哉
お知らせ
編集後記

トピックス

経営の「健全化」から、「健康優良児」へ、

VEC賀詞交歓会で、中原会長挨拶

 新年恒例のVECの賀詞交歓会が、1月12日(水)の11時半から、一橋の如水会館で開催されました。当日は快晴無風、やや肌寒い天候でしたが、VECの関係者、会員各社関係者はもとよりのこと、経済産業省や環境省、国土交通省など関係行政部門の方々、塩ビ関連業界、流通業界の方々、マスメディア関係の方々など、参加者は延べ約400名近くにもなり、如水会館2階のスターホールは満員の盛況でした。

 冒頭、VECの中原会長((株)トクヤマ社長)が挨拶に立ち、「昨年の塩ビ業界の順調な業績を反映してか、今年は皆様の顔色もよろしいようでご同慶の至りです・・・」と明るい切り出し。続いて、「半年前、VECの第4代会長を仰せつかった時、私は3つの課題を解決しますと約束しました。まず塩ビ関連事業の経営の健全化、もう一つは塩ビに対する偏見や忌避の解消、3つ目に塩ビの新規需要の創出、です・・・」と述べました。そして「幸いなことに、この3大課題のいずれも、この半年で着実に成果が出つつある」こと、また「まだまだ問題点は多々あるが、今後とも、関係各位のご協力を得て、それぞれの課題の一層の解決に努め、単なる『健全化』ではなく、経営体質の『健康優良児』になることを目指し、酉年に因んで、塩ビ業界に新しい風を『取り』こみたい」と力強く抱負を語り、満場の拍手を浴びました。

 次には来賓代表として、経済産業省製造産業局化学課の真鍋課長のご挨拶。課長は、今日の塩ビ事業の健全化は、業界が長期に渡って、設備調整、商慣行の是正、忌避対策などに、自らの痛みをも厭わず努力された結果であると評価された後、経産省の今年の2大重点課題はFTA問題に象徴される『国際』問題と、温暖化問題やEUのREACHに代表される化学物質の安全管理問題などの『環境』問題であるが、これらをピンチと見てうろたえるのではなく、チャンスと捉えるべきであり、これらに対し関係間の連携を重視強化して当たる必要があることを強調されました。
 
 続いてVECの日野副会長(大洋塩ビ社長)の発声による乾杯。日野副会長は乾杯の前に、「昨年の『災の年』は大変残念だ。今年は是非とも『敬の年』にするべく、敬愛、敬意、尊敬を重視する気持ちで進み、充足感を味わいたい」と挨拶しました。

 その後、歓談に入り、会場のあちこちで笑い声の上がる、和やかな一時を過ごしましたが、今年の特長は、会場の一隅に展示コーナーが設けられたこと。昨年11月26日に開催された「住まいと環境・エネルギーセミナー」の時の写真パネルの展示や、塩ビサッシ、塩ビサイディングの実物展示、さらには冷蔵庫を改造して、複層ガラス・樹脂サッシの高断熱ぶり、結露防止ぶりを実感していただくモデルの展示などがされてあり、パーティ参加者はかわるがわる寄ってきて、話題にしておられました。
 なかでも、セミナー時の写真パネルには、小池百合子環境大臣とVEC中原会長とが、演壇上で握手しているツーショットも飾られており、人気を集めていました。

 今年の賀詞交歓会も盛況のうちに終了しましたが、参加者一同、今年を昨年に負けず劣らず、塩ビ業界にとって良い年にしようと、決意を新たにした一時でもありました。

随想

最近、牛丼をよく食べるようになりました

倉敷市 牧野 哲哉


 私は一人っ子で、兄弟もおらず、柱にキズを付けて身長を競うような経験はないのですが、家庭で身長を測る時は、多分、巻尺を使うでしょう。でも巻尺の目盛りは1mmです。並外れて几帳面な人が、目を凝らして156.45cmなどと読んでも、小数点以下の数字には余り意味がないことは分かると思います。身長くらいのことでそこまで細かい数値は不要だし、巻尺自体も伸び縮みするので0.1mmの単位までは正確には測れません。
 では、ボルトとナットではどうでしょうか。ボルトとナットのネジは合っていないもの同士ではかみ合いません。スーパーでも売られているこれらボルトやナットには、寸法が明示されていて同じ規格のものは別々に買ったものでもかみ合います。これらの製品は、0.1mmの単位まで寸法がきちんと合っています。ノギスを使うと0.1mmの単位まで測れます。
 紙やフィルムの厚みにも規格があって、寸法が決まっています。スーパーのレジ袋やラップフィルム、ずいぶん薄いのですが、20〜50μです。これも測る道具があってマイクロゲージと言います。
 このように、それぞれ何を測るのか、目的によって物差しの道具があり、必要な精度が確保されています。こういう事は、一般の人にも説明すれば、理解してもらえると思います。

 ところが、環境や食品の話になると急におかしくなります。例えば、狂牛病の話ですが、牛の内臓に変わった形の蛋白質が出来て溜まると、病気になり、人にもうつるし、煮ても焼いても防げないというから大変です。ところが、この変な蛋白質は、めったに出来ないし、出来てもほんの少しで、出来る内臓が判っています。ですから、その部位の内臓を除去することを徹底すれば大丈夫なのです。
 ふぐ毒の方が余程恐ろしいと思います。ふぐ料理は免許制ですが、狂牛病も同じ程度の考え方で、私は充分と思います。でも、病気になっては大変ですから、全ての牛を分析、検査しようという事になりました。しかし、これは全く意味がありません。何故なら、精度の悪い分析方法しかないからです。内臓の除去で、変な蛋白質をミスして取り残す可能性よりも、分析で変な蛋白質を検出し損じる可能性の方が大きく、分析する事が安全を保証していないからです。たとえていえば、ラップフィルムの厚みを巻尺で測る様な精度の分析しかできません。変な蛋白質がよほどたくさん蓄積されていない限り分かりません。それでも全ての牛を検査することをやっています。若い牛を分析しても、そもそも変な蛋白質は検出される筈がないのです。こういう非科学的な感情的な考え方ややり方は、とても愚かで恥ずかしい行為です。恥ずかしいと何故思わないのか不思議に思います。
 私は、この事を聞いて、腹が立ったものですから牛丼を時々食べる様になりました。科学的であるという事はこういう事に腹が立つという事でもあると思っています。

 ダイオキシン問題でも同じことがありました。ダイオキシンと言うのは、物が燃えた時にどうしても燃え残ってしまう様々な物質の内の、ごくごく一部にすぎません。それを選り分け、選り分けして分析します。選り分ける途中で様々な理由で妨害が入るし、濃縮操作でも誤差が入ります。ですから、分析の誤差を考慮して大きく差のある結果にならなければ、差があるとはいいません。大体、分析値が2〜3倍程度の差では違いがあるとはいえません。10倍ぐらい差があれば初めて違うといえます。それ位の分析精度しかないのです。よくマスコミが、何処何処の土壌から、基準の3倍ものダイオキシンが検出されて、すわ大変だと騒ぎますが、その程度では基準を超えているとはいえないのです。分析者は、分析の精度を理解しており、誤差をよく説明しているはずなのですが、判る人は少ない様で、悲しいですね。今日も牛丼食べるかな・・・。


お知らせ
展示会 出展紹介

「ENEX2005」

−地球環境とエネルギーの調和展−
主催:(財)省エネルギーセンター

[東京]

開催日時 2005年2月9日(水)〜11日(金)
10時〜17時(最終日は16時00分まで)
開催場所 東京ビッグサイト 西1ホール

[大阪]

開催日時 2005年2月17日(木)〜19日(土)
10時〜17時(最終日は16時00分まで)
開催場所 インテックス大阪1・2号館


樹脂サッシ普及促進委員会にて出展しています。


PVC NEWS発行致しました
PVC NEWS 51号(塩化ビニル環境対策協議会)が発行されました。詳細は下記からご覧頂けます。
購読を希望される方は、送付先などご連絡下さい。

http://www.pvc.or.jp/index/i_saisin.html


編集後記

 1月も後半になって、年末年始に続きに続いた忘年会と新年会のラッシュから、やっと開放されました。例年この時期は宴会が続くものですが、今年はどういう訳か大ラッシュ。酷い時には連日12連荘なんてのがあって、さすが酒好きのH2も参りました。

 しかし、思うに、最近の飲み屋の「呑み放題」てえのは、あれはいかんですな。2時間以内ならいくら飲んでも会費はいっしょなんですから、何連荘か目のH2も最初はうんざりしながら席につくのですが、会費はいっしょと聞くと、「そんなら飲まなきゃ損じゃんか」てんで、やおら飲みだす。飲みだすと止まらなくなってどんどん飲む、後は例のごとくへべれけ、になりますな。いや、「呑み放題は肝臓の敵」ですぞ。

 なんていいながら、今夜もまた飲み会があります。(H2記)


VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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