気温や室温の変化と人の健康にはどのような関係があるのですか?

寒さや急激な温度変化は健康に大敵です。

 

下のグラフのように、年間の月別死亡割合は季節間変動が顕著で、冬に増加、夏に減少します。

この傾向は過去少なくとも50年間変わっていません。
死因別に見ると、循環器系や呼吸器系による死亡が冬に多くなっています。脳卒中が多く発生するのも知られていますね。

 

日本の月別死亡割合の変遷 月別死亡割合:2004年
日本の月別死亡割合の変遷 月別死亡割合:2004年

 

季節間変動の明らかな死因
季節間変動の明らかな死因

 

『温度差』に要注意!

特に、冬は、洗面所、風呂場、寝室、廊下、トイレなど部屋ごとの温度差が大きくなります。
また、窓際の空気が冷やされて下降し、部屋の下部に冷気、上部に暖気が集まって室内に温度差が生じます。足元の冷えが脳から心臓に伝わり命を落とすとも言われています。
年間約14,000人が何らか急激な温度差を受け命を落としていると推計されています。
例えば、寝室を出て「寒っ!」と思ったら、命が危ないのです!!
こうした部屋ごとの温度差や、室内の上下の温度差を解消するには、家の断熱化が効果的です。